ケンイチ最近、手足が冷えるし、肩もずっとガチガチ。鏡を見ると肌までくすんでる。
ビタミンEがいいって聞いたけど、天然型とか合成型とかあって、どれを選べばいいの?
効果も、量も、飲み方も知りたい。
ただし、わかりやすく頼む!!!
冷えも肩こりもくすみも、派手さはないのにずっと居座るから厄介だ。じつは私も、安さにつられて合成型のビタミンEを買っていた時期がある。ラベルの「400IU」が同じなら、中身も同じ。当時はそう信じていた。
ビタミンEは、脂に溶ける脂溶性ビタミンだ。細胞を包む膜は脂でできていて、その膜がサビつく、つまり酸化するのを防いでくれる。だから「若返りビタミン」と呼ばれている。
そして、見落とせないポイントがもう1つある。ビタミンEは、人の体では作れない。どれだけ生活を整えても、ここだけは自力でどうにもならない。
つまり、食事かサプリで外から入れるしかない。私が飲んでいる量を食事だけでまかなうなら、アーモンドで1kg近く食べる計算になる。さすがに無理がある。
「で、結局どれを選べばいいの?」への私の答えは、天然型のビタミンEを1日400IUだ。IUは、働きの強さで数える単位のこと。合成型の400IUは、天然型の約3分の2しか働かない計算になる。
サプリに年間50万円以上つぎ込む私が、2020年からビタミンEを飲み続けてたどり着いた答えを、この記事に詰め込んだ。合成型にも天然型にも、200IUにも400IUにも手を出してきた。論文の裏付けと自分の体での人体実験、両方そろえてある。
この記事で手に入るのは、以下の9つだ。
- ビタミンE不足のサイン
- 研究で分かった効果
- 必要な量
- 失敗しない選び方
- おすすめ3選
- 飲む前の注意点
- 相性のいい成分
- 私の飲み方
- よくある疑問
読み終わるころには、ラベルの数字に振り回されないビタミンEの選び方が手元にある。次の1本は、迷わず選べるはずだ。

安さで合成型を選んだ過去の私に、いちばん読ませたい記事だ。天然型か合成型か、その迷いはここで終わらせよう!
あなたはビタミンE不足?まずは簡単セルフチェック


下に並べた代表的な4つの症状のうち、1つでも当てはまればビタミンE不足の可能性が高い。
「1つでアウトは厳しくない?」と思ったあなた。正直に言うと、神経の症状が出るような本当の欠乏症は、ふつうの食事ではまれだ。でも、私が見ているのはそこじゃない。



えっ、欠乏症にならないなら、足りてるってことじゃないの!?
ところが、そうとも言い切れない。分子栄養学(栄養で体の不調を立て直す考え方)が問題にするのは、欠乏症ではないが足りていない状態だ。病気にはならない。でも、体は本来の力を出しきれていない。
- 冷え・肩こり:ビタミンEは血管を広げて、血の巡りを支えている。足りないと手足が冷えたり、肩がガチガチにこったりしやすい
- 肌の乾燥やくすみ:細胞を包む脂の膜がサビつくのを防いでいるのがビタミンE。足りないと血行も落ちて、肌がカサついたりくすんだりしやすい
- 疲れやすさ:ビタミンEは、ビタミンB群やCがミトコンドリア(細胞の中でエネルギーを作る場所)に入るのを助ける。足りないと、B群やCが働ききれない
- 生理痛・生理不順・PMS:生理前のイライラ(PMS)や生理痛、生理不順に使われてきたビタミン。毎月の不調に心当たりがある人は要チェック
つぎに、ビタミンEが減っていく主な原因は次の4つ。耳が痛い項目ほど、じっくり読んでみてほしい。
- 脂を極端に減らす食事:ビタミンEは脂に溶けるビタミン。脂を抜くと、入ってくる量も吸収される量もまとめて減る
- 加工食品ばかりの食事:ビタミンEはナッツ・植物油・アボカドなどに多い。袋や箱から出てくる食事が中心だと、そうした食材が抜け落ちやすい
- タバコ・激しい運動・ストレス:どれも活性酸素(体をサビつかせる物質)を増やす。ビタミンEは活性酸素を消すたびに力を失い、どんどん目減りしていく
- フィッシュオイルなど酸化しやすい脂:魚の脂はとても酸化しやすい。脂を守るためにビタミンEが先に使われてしまう

白状すると、私は4つのうち1つが直撃している。元ヘビースモーカーで、副腎疲労を5年こじらせた。タバコとストレスの二重苦で、ビタミンEは削られ放題だったはずだ。
不足が行き着く先は、細胞の膜と血管のサビつきだ。血管の中ではLDLコレステロール(いわゆる悪玉)が酸化し、内側にこびりついていく。要するに、体じゅうで老化が早まっていく。
ただ、血管のサビは痛くもかゆくもない。表に出てくるのは、冷えや肌のくすみ、なんとなくの疲れくらい。病名がつく前のこの段階こそ、手を打つタイミングだと私は考えている。
じゃあナッツを山ほど食べればいいのか。天然型400IU(約268mg)をアーモンドで摂ろうとすると、1kg近く要る。現実的じゃないし、脂もカロリーも取りすぎになる。
だから私は、先にサプリで足りない分を埋めておく派だ。食事やタバコ、ストレスの見直しは、そのあと1つずつで間に合う。
私は藤川理論にもとづいて、ビタミンEをB群・Cと一緒に1粒ずつ飲んでいる。Cを飲むときは、必ずEとセットだ。ただし脂に溶けるEは、B群やCと同じ感覚では増やさない。
冷え・肌・疲れ・生理のどれか1つでも心当たりがあったなら、このまま読み進めてほしい。
【管理人も効果を実感!!】ビタミンEの効果をエビデンス付きで紹介


いきなり結論から。ビタミンEは、免疫・肌・生理痛・肝臓・脳まで、ヒトの研究で結果を出している。
「ビタミンEって、なんとなく肌にいいやつでしょ?」と思った人。間違いではない。ただ、それだけで片づけるには、研究の数字が強すぎる。
- 免疫の強化:健康な高齢者に4か月飲んでもらった、ランダム化比較試験がある。くじ引きで本物と偽薬(中身のない粒)に分けて比べる、信頼度の高い試験だ。1日200mgのグループは、遅延型過敏反応、つまり体の防御反応の強さが65%上がった。B型肝炎ワクチンの抗体も6倍に増えた(偽薬は17%・3倍)(※)
- かぜの予防:介護施設の高齢者に、1日200IUを1年飲んでもらったランダム化比較試験。呼吸器の感染に1回以上かかった人は、ビタミンEが60%、偽薬が68%だった。上気道(のどや鼻など空気の通り道の入り口)の感染でも、44%対52%(※)。ただし、かかった回数や日数そのものには差がなかった。要するに「かかる人を減らす」方向の結果
- 日焼けしにくい肌:ビタミンC 2gと天然型ビタミンE 1000IUを、8日間飲んだ10人の小さな研究。肌が赤くなり始める紫外線の量が、80から96.5 mJ/cm²に上がった。つまり、日焼けしにくくなった。偽薬のグループは逆に下がった(※)。CとEをセットで飲んで出た結果である
- 生理痛の緩和:生理痛に悩む15〜17歳の女子278人のランダム化比較試験。生理の2日前から出血3日目まで、ビタミンE 200IUを1日2回飲んだ。4か月後、痛みの強さ(10段階・真ん中の人の値)は0.5対6。痛む時間は1.6時間対17時間で、出血量も減った(※)
- 肝臓の保護:糖尿病のない脂肪肝炎(NASH)の大人247人のランダム化比較試験。脂肪肝炎は、肝臓に脂肪がたまって炎症まで起きた状態のこと。ビタミンE 800IU/日を96週飲んだ結果、肝臓の状態が良くなった人は43%(偽薬は19%)。肝臓の数値(ALT・AST)も下がった(※)
- 脳の健康:軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症の561人のランダム化比較試験。ビタミンE 2000IU/日を、平均2.3年飲んだ。日常生活をこなす力の衰えが、偽薬より1年あたり19%ゆっくりになった(※)。ただし2000IUは治療研究の量で、国の上限(男性800mg/日)も超える。自分でまねする量ではない
ほかにも、本では血管を守る働きが語られている。LDLコレステロール(いわゆる悪玉)が酸化して、血管の内側にこびりつくのを防ぐ。血管を広げるので、冷え性や血行不良による肌トラブル、肩こりにも使われる。いや、どこまで手を広げるのか。
ここまで効き先がバラバラなのには理由がある、と私は考えている。ビタミンEは、細胞の膜(脂でできた外壁)のサビつきを防ぐ抗酸化ビタミン。膜は全身の細胞にあるから、効き先も全身に散る。『若返りビタミン』の呼び名は、伊達ではない。
しかもビタミンEは、活性酸素(体をサビつかせる物質)を消すと力を失う。もとに戻してくれるのがビタミンCだ。だから私は、ビタミンCを飲むとき必ずEとセットにしている。

ビタミンEは、2020年から買い続けている。安さにつられて合成型に浮気した時期もあったが、結局は天然型に戻った。
効きが変わったのは、セレンを足してからだ。CとEの効きが一段上がった体感があり、肌のツヤがはっきりよくなった。今では唇や手に、Eのクリームまで塗っている。
ただし、量は400IUから増やしていない。脂に溶けるEは、水に溶けるBやCと同じ感覚で増やさない。ここだけは慎重派なのだ。
ビタミンEをサプリとして摂るなら1日「400IU」でOK


先に結論。私のおすすめは、サプリで天然型400IU(約268mg)、食事でナッツや植物油から6〜7mgほどだ。
まずは国の数字を見ておこう。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、ビタミンEに推奨量がない(※)。代わりにあるのは目安量。ざっくり言うと「これだけ摂れていれば、不足する人はほとんど見られない」という量だ。
- 目安量:男性6.5〜7.5mg、女性5.0〜7.0mg
- 耐容上限量:男性800mg、女性650〜700mg
国の目安量は、多くても7.5mg。欠乏しないための量としては十分だ。でも正直、個人的には全然足りないと思っている。
2025年版からは、目安量が多価不飽和脂肪酸の摂取量に見合うかで確かめる考え方になった。多価不飽和脂肪酸とは、魚の脂や植物油に多い、サビつきやすい脂のこと。脂をサビから守るのがビタミンEの仕事だから、脂が増えれば出番も増える理屈だ。
分子栄養学、ざっくり言うと栄養で体を立て直す考え方では、最低ラインを大きく超えて使う。藤川理論の目安は1日400〜800IU。私はその下限、400IUを自分の基準にしている。
ややこしいのが単位の話。国の基準は「mg」なのに、サプリのラベルは「400IU」と書いてある。IUは、量ではなく働きの強さで数える単位なのだ。
体の中で働くα-トコフェロールの量に直すと、1IUあたり天然型(d-α)は約0.67mg、合成型(dl-α)は約0.45mg(※)。だから天然型400IUは約268mg、合成型400IUは約180mgになる。合成型の商品に「180mg(400IU)」と書いてあるのは、この換算のせいだ。
つまり同じ400IUでも、合成型は天然型の約3分の2しか働かない計算。しかも大人の小規模な研究では、同じ量ずつ飲むと血液中に残る量は天然型が合成型の約2倍だった(※)。ラベルの数字が同じでも、中身は別物である。
「でも268mgって、目安量の35〜40倍でしょ?」と思ったはず。数字だけ見ると、たしかに多い。ところが男性の耐容上限量800mgと並べると、ちょうど3分の1にすぎない。
では食事だけで届くのか。アーモンドは100gあたり約30mgなので、天然型400IU(268mg)をアーモンドで摂ろうとすると1kg近くになる。毎日1kgのナッツは、さすがに現実的じゃない。



えっ、アーモンド1kg!? 食事だけで400IUを目指すのは、ほぼ無理ってこと!?
そう、だからサプリの出番になる。とはいえ私は、ビタミンEをCやB群と同じ感覚では増やさないと決めている。CやB群は水に溶けるタイプで、使いきれない分は外へ出ていく。脂に溶けるビタミンEは、そういう流れ方をしない。
藤川理論でも、脂溶性ビタミンの必要量には個人差があるとされる。初めての人や動脈硬化がある人は、100IUから始めて1週間ごとに100IUずつ増やす考え方もある。いきなり上を狙わない。それで十分だ。
サプリの量は、増やすより見極めるほうが難しい。足りなければ足す。いらなければ減らす。減らす勇気も、量を決める力のうちだ。
白状すると、安さにつられて合成型の「180mg(400IU)」を買った時期がある。2021年に2回も。計算で3分の2しか働かないと知ってからは、天然型に戻した。
2024年には天然型200IUのソフトジェルも試した。でも結局、400IUのソフトジェルを毎日1粒に戻っている。粒は半分に割れないし、1日1粒のほうがきっちり続く。私のビタミンEは、今この形に落ち着いている。
ビタミンEは人の体では作れない。フィッシュオイルのような酸化しやすいサプリを飲む人や、激しい運動で活性酸素が増えやすい人は、ビタミンEの出番がさらに増える。外から入れなければ、守り手がいなくなるわけだ。

私は天然型400IUを1日1粒、NOWのB-50とビタミンCと一緒に飲んでいる。脂に溶けるので、脂を含む食事のときに合わせるのがコツだ。
ビタミンCとEをセットにする理由は、後半の「相性のいい成分」で話す。増やすより、毎日きっちり続けるほうが効く。
ビタミンEサプリの3つの正しい選び方


ビタミンEサプリ選びで見るポイントは、以下の3つだけ。
- 天然型(d-α-トコフェロール)
- ミックストコフェロール(混合型)
- 信頼できるメーカー
3つもあるの?と思ったかもしれない。でも、最初の2つはラベルの成分表を見ればその場で答えが出る。
天然型(d-α-トコフェロール)を選ぶ
結論から言うと、ビタミンEは天然型一択。見分け方はシンプルで、成分名の頭に付いた文字を見るだけだ。
- d-α-トコフェロール:天然型
- dl-α-トコフェロール:合成型
違いは「l」が付くかどうか。たった1文字だ。ところが、体の中での働きはまるで別物になる。
ラベルにあるIUは、重さではなく働きの強さで数える単位だ。体で働くα-トコフェロールの量に直すと、1IUあたり天然型は約0.67mg、合成型は約0.45mgになる。
つまり同じ400IUでも、天然型は約268mg、合成型は約180mg。合成型は天然型の約3分の2しか働かない計算だ(米国国立衛生研究所のまとめ)。



えっ、どっちも「400IU」って書いてあるのに、中身の量が違うの!?
しかも差は、量だけでは終わらない。天然型と合成型を同じ量ずつ同時に飲んだ大人の小規模な研究では、血液中に残る量は天然型が合成型の約2倍だった(Burton ほか, 1998)。
藤川先生も、本の中で「ビタミンEは必ず天然型」と言い切っている。体に残らないビタミンEに、お金を払う理由はない。私も同じ考えだ。
……と偉そうに書いているが、私にも前科がある。2021年、安さにつられて合成型を2回買った。1回で懲りなかったわけだ。
今ふり返ると、見ていたのは「400IU」の数字と値札だけ。成分名の「dl」は、完全に素通りしていた。結局、そのあと天然型に戻している。

ラベルで見るのは「d」か「dl」か。ここを見るクセがついてから、合成型をうっかりカートに入れることはなくなった。
ミックストコフェロール(混合型)を選ぶ
天然型を選んだら、もう一歩。私はミックストコフェロール入りを選んでいる。要するに、α以外のトコフェロールも一緒に入ったタイプだ。
ビタミンEは、実は1種類ではない。トコフェロール4種(α・β・γ・δ)と、トコトリエノール4種。全部で8種類ある。
体の中で主に働くのはα-トコフェロールだ。ただ、私が読んできた本では、α以外も一緒に摂るとお互いを補い合う、という考えが示されている。
だから私の購入履歴は、混合型ばかり。2020年と2022年のNOWのE-400も、2024年のNatural Factorsも混合型だ。
気になる研究もある。50〜55歳以上の男性約3万5千人を対象にした大規模研究(SELECT)では、ビタミンEを飲んだグループで前立腺がんが偽薬の1.17倍になった。使われたのは、合成型のα単独だった(Klein ほか, 2011)。
この結果だけで「混合型なら安全」とは言えない。それでも、私が合成型のα単独を選ばない理由のひとつになっている。

量は400IUを1日1粒で固定している。脂に溶けるビタミンEは、水に溶けるB群やCと同じノリで増やさない。これが私のルールだ。
信頼できるメーカーのものを選ぶ
ラベルを読めても、ラベルの中身が正しくなければ意味がない。表示どおりに入っていないサプリも、残念ながら普通に売られている。
だから最後に見るのは、作っている会社だ。私が信頼できるメーカーかどうかを判断する基準は、以下の5つ。
- 余計な付加価値をつけていない
- 余計な経費をかけていない
- GMP(医薬品製造基準)を満たしている
- 1日あたりのコストが他社と比べて妥当である
- 原価率が30%以上と推定される
原価率は、売値のうち中身にかかったお金の割合。ざっくり言うと、払ったお金がどれだけ中身に回っているかだ。
サプリに年間50万円以上つぎ込んできた私の結論は、シンプルだ。
5つの基準を満たすメーカーを選んでいれば、ハズレを引くことはほぼない。広告の派手さより、この5つを見るほうがよほど確実だ。
5つの基準それぞれの見分け方は「【サプリ選びで失敗したくない方へ】最強サプリの選び方【5つの基準】」で詳しく書いた。サプリ選びで遠回りしたくない人は、のぞいてみてほしい。
究極におすすめしたいビタミンEサプリ3選


ここからが本番だ。アイハーブで累計1,000個以上のサプリを買ってきた私が、ビタミンEはこの3つから選ぶ。
「で、結局どれを飲めばいいの?」という声が聞こえてきそうなので、先に答えを置いておく。選ぶのは天然型、それだけは譲れない。
毎日続けるなら「NOW Foods(ナウフーズ), 混合トコフェロール配合E-400、ソフトジェル250粒」で決まり。私のいちばんの推しはこれだ。
粒の大きさが気になる人や、少ない量から始めたい人は「Natural Factors(ナチュラルファクターズ), 混合ビタミンE 200IU」がいい。質を極めたいなら「Carlson(カールソン), E-Gems(イージェムズ)エリート」だ。
【いちばんのおすすめ】NOW Foods 混合トコフェロール配合 E-400
私は藤川理論にもとづいて、ビタミンEをB群(NOWのB-50)・ビタミンCと一緒に各1粒飲んでいる。E-400は2020年と2022年に買った、いわば定番の相棒だ。
白状すると、安さにつられて合成型を買った時期がある。2021年に2回もだ。同じ400IUでも、合成型は体で働く量が天然型の約3分の2しかない。知ってしまったら、もう戻れなかった。
E-400の中身は、天然型のα-トコフェロールに混合トコフェロールを足したもの。つまり、α以外のβ・γ・δも一緒に入っている。αだけを大量に飲むより、自然に近い形で摂れるわけだ。
飲み方はシンプルだ。1日1粒で268mg(400IU)。私は次の3つだけ守っている。
- 1日1粒(400IU)を目安にする
- 食事と一緒に飲む(脂に溶けるので、脂を含む食事と一緒のほうが吸収されやすい)
- ビタミンCと同じタイミングで飲む(力を使い切ったEを、Cがもとに戻してくれる)
それでも「粒が大きくて飲みにくい」「まずは少なめから試したい」という人もいるはずだ。そんな人は、200IUの「Natural Factors, 混合ビタミンE 200IU」から始めればいい。
【少ない量から始めたいなら】Natural Factors 混合ビタミンE 200IU
2024年、私はあえて200IUを買った。目的は、量を減らせるか試すためだ。
サプリに年間50万円以上つぎ込む男が、減らす? そう、減らす。ビタミンEは脂に溶けるタイプで、水に溶けるB群やCのようにすぐ尿で出ていかない。だから同じ感覚で量を増やさないと決めている。
初めての人は100IUから始めて、1週間ごとに100IUずつ増やすという考えもある。200IUの粒なら、その調整がしやすい。私は結局400IUの1粒に戻ったが、ゆっくり量を上げたい人にはこの粒がちょうどいい。
正直に書くと、1日あたりの値段はNOWのE-400と同じ約17円。量は半分なので、割高ではある。それでも、増やすより見極めるほうが難しいと私は思っている。
ビタミンEには、血を固まりにくくする働きがある。ワルファリンなど血液をサラサラにする薬と一緒に大量に飲むと、出血しやすくなるおそれがある。手術の前も同じなので、少なめから始めたい人ほど200IUが合う。
【質を極めるなら】Carlson E-Gems エリート
ビタミンEは1種類ではない。トコフェロール4種とトコトリエノール4種、計8種類の家族だ。E-Gemsエリートは、その家族をまるごと詰めてきた。
男性約3万5千人の大規模研究では、前立腺がんが偽薬の1.17倍になった。使われたのは、合成型のα-トコフェロール単独だった。だから私は、αだけの合成型を選ばない。
研究の中身はこちらの論文(Klein EAほか, JAMA 2011)で確かめられる。E-Gemsエリートなら、α以外の家族が勢ぞろいだ。
弱点は値段だ。1日あたり約74円で、NOWのE-400の4倍以上する。レビューも486件と少なめ。それでも中身の幅は、3つの中で頭ひとつ抜けている。
3つの違いは、1粒の量・中身の幅・値段の3点だけ。どれも天然型なので、外れはない。自分の続け方に合うものを取れば、それが正解になる。
ここまでをまとめるとこうなる。迷ったら上から順に見ていけばいい。
- まず選ぶなら「NOW Foods, 混合トコフェロール配合E-400」で決まり(1日あたり約17円)
- 少ない量から始めたいなら「Natural Factors, 混合ビタミンE 200IU」がいい(1日あたり約17円)
- 質を極めるなら「Carlson, E-Gems エリート」で決まり(1日あたり約74円)
(値段は2026年10月時点)
\ 紹介した3つを、ひと目で比べられるようにまとめておいた /

ビタミンEは飲むだけじゃない。2021年に買ったDe La CruzのビタミンEクリームを、乾いた唇や手にも塗っている。内と外の両面作戦。地味だが、冬場はこれがないと落ち着かない。
ビタミンEサプリを過剰摂取した際の症状


ビタミンEを摂りすぎたときに出やすいサインは、次の3つだ。サインに気づいたら、量を減らせばいい。
- 出血しやすくなる
- 血が止まりにくい
- お腹の不調
ビタミンEには、血を固まりにくくする働きがある。量が多すぎると、出血の側に傾くわけだ。
特に気をつけたいのは、ワルファリンなど血液をサラサラにする薬を飲んでいる人。薬と一緒に大量に摂ると、出血しやすくなるおそれがある。手術の前も同じ扱いになる。
では、どこからが「大量」なのか。目安は国が決めた耐容上限量だ。要するに、毎日摂り続けても害が出ないと見込まれる量のライン。
成人の耐容上限量は、男性800mg、女性650〜700mg。天然型のIUに直すと、およそ1,000IU前後になる。
いっぽう、ふつうのビタミンEサプリは1粒400IU。天然型なら約268mgで、男性の上限のちょうど3分の1にあたる。女性の上限と比べても、半分に届かない。
1日1粒なら、上限まではまだかなり距離がある。うっかり2粒飲んだ日があっても、慌てなくていい。

私は天然型400IUを毎日1粒飲んでいる。ビタミンEは脂に溶けるビタミンなので、B群やCと同じ感覚では量を増やさない。上限の数字さえ知っておけば、ビタミンEは怖くない。
ビタミンEサプリを摂る際の注意点


ビタミンEを使いこなすために、知っておきたい注意点は以下の2つ。1つは薬との組み合わせ、もう1つは「どの形を、どれだけ飲むか」の話だ。
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる人と、手術前の人は量を医師に相談する
- 合成型を大量に長く飲んだ研究で、前立腺がんが増えた
1つめは、血液をサラサラにする薬との組み合わせだ。
ビタミンEには、血を固まりにくくする働きがある。血のめぐりを助けてくれる性質と、表裏一体の働きだ。
注意が要るのは、ワルファリン(血を固まりにくくする薬)などを飲んでいる人。薬とビタミンEを一緒に大量に飲むと、出血しやすくなるおそれがある(米国国立衛生研究所の資料)。
手術の前も、理屈は同じ。薬を飲んでいる人も手術を控えている人も、飲む量は先に医師と相談しておいてほしい。
2つめは、合成型のビタミンEを大量に、長く飲み続けた大規模研究の話だ。
SELECTという研究では、50〜55歳以上の男性約3万5千人が、合成型のビタミンE 400IUを毎日飲んだ。結果、前立腺がんが偽薬の1.17倍に増えた(Klein EA ほか, JAMA 2011)。
人数に直すと、1000人を1年追いかけたときに、前立腺がんになる人が1.6人増えた計算になる。小さな差だが、ゼロではない。



えっ、若返りビタミンでがんが増えたの!? 自分が買おうとしてたの、どっちの型なんだろう…
中身を見ると、使われたのは合成型(化学的に作った形)のα-トコフェロールだけ。ビタミンEは8種類あるのに、そのうち1種類を単独で飲み続けた研究なのだ。
とはいえ、天然型なら安全だと証明されたわけではない。天然型で試した研究ではないので、天然型についての答えは出ていない。それだけの話だ。
そのうえで、私は天然型(d-α)に、β・γ・δのトコフェロールも入った混合タイプを選んでいる。量も1日400IUで止めている。
実は2021年、安さにつられて合成型を買った時期がある。結局、天然型に戻した。
ビタミンEは脂に溶ける栄養で、水に溶けるB群やCとは性格が違う。だから同じ感覚では量を増やさない。ここは私が決めているルールだ。

どちらも、知識として持っておけば怖がる話ではない。薬を飲んでいる人は先に医師に相談して、健康な人は天然型を適量で。私はこのやり方で、毎日ビタミンEを続けている。
ビタミンEサプリと相性のいい成分


ビタミンEは、組む相手で化ける。単体で飲むより、仲間と一緒のときに本領を発揮するビタミンなのだ。ここでは、ビタミンEと相性のいい成分を5つに絞って紹介する。
5つの中で、まず組み合わせたいのはビタミンCだ。CとEは、片方だけだと抗酸化(体のサビ止め)の仕事が回りきらない。私もCを飲むときは必ずEとセットにしている(ビタミンCの記事でも書いた)。
- ビタミンC
-
ビタミンEは、活性酸素(細胞を傷つける酸素)を中和すると力を失う。力を失ったEをもとに戻すのが、ビタミンCの仕事だ。つまりCがいれば、Eは1回使って終わりにならない。(1日1000〜2000mg)
- セレン
-
セレンは、グルタチオンペルオキシダーゼの材料になるミネラルだ。要するに、Eがフルに働くために欠かせない「サビ取り酵素」の材料である。私はセレンを足してから、CやEの効きが良くなった体感があり、とくに肌のツヤが変わった。(1日100〜200mcg)
- ビタミンB群
-
Eがあると、B群とCがミトコンドリア(細胞の中でエネルギーをつくる場所)に取り込まれやすくなる。藤川先生いわく「Eを摂るとBとCの効果が2倍になるイメージ」。私はNOWのB-50を、EとCと一緒に1粒ずつ飲んでいる。(B-50を1日1〜2粒)
- コエンザイムQ10
-
コエンザイムQ10は、細胞がエネルギーをつくるのに欠かせない成分だ。しかも、働いて力を失ったCやEを再生する役まで持っている。CがEを戻し、Q10がCとEを戻す。抗酸化の仕組みが何重にも回るわけだ。(1日100〜200mg)
- オメガ3
-
フィッシュオイルに入っているオメガ3は体にいい脂だが、とにかく酸化しやすい。脂のサビを止めるのは、脂に溶けるEの得意分野だ。フィッシュオイルを飲んでいる人ほど、Eが必要になる。(EPA・DHAで1日1〜2g)
ちなみに、ビタミンEと相性が悪い成分は特に知られていない。避ける相手を気にしなくていいぶん、組む相手選びに集中できる。
5つのほかに推したいのが、抗酸化物質「グルタチオン」の材料になるNAC(N-アセチルシステイン)だ。セレンが酵素側の材料なら、NACはグルタチオン本体の材料。両方そろえば、Eを支える守りがもう一段厚くなる。


組む相手が見えたら、次に気になるのは「で、どのメーカーのどれを買えばいいの?」だろう。私が死ぬまでリピートするつもりのアイハーブのサプリを、37個に絞って成分別に並べた。CもB群もセレンも、ここから選べば外さない。


ビタミンEサプリの使用例(私のサプリルーティン)


私は2020年からビタミンEサプリを飲み続けている。6年間、ほぼ毎朝。途中で寄り道もしたが、結局いまの形に戻ってきた。
今のルーティンは以下のとおり。ビタミンCの記事を読んだ人は「同じじゃん」と思うはず。そのとおりで、3つはいつもセットで飲んでいる。
- 藤川理論(藤川徳美医師の栄養療法)にもとづき、朝食のあとにビタミンB群(NOWのB-50)・ビタミンC・ビタミンE(NOWのE-400)を各1粒摂る
- フィッシュオイルを飲む日は、ビタミンEを抜かない
- 量は400IUの1粒で止める。それ以上は足さない
朝食のあとに飲むのは、ビタミンEが脂に溶けるビタミンだから。要するに、食事の脂と一緒のほうが吸収されやすい。フィッシュオイルの日に外さないのは、魚の油が酸化しやすい(サビやすい)油だからだ。
白状すると、安さにつられて合成型のビタミンEを買っていた時期がある。同じ400IUでも、体で働く量に直すと合成型は約180mg、天然型は約268mg。差に気づいてからは、天然型一本に戻した。
\ 上記アイテムをまとめたリンク /
旅行のときも、ビタミンEはB群・Cと一緒にピルケースに入れて持っていく。国内外で数十回持ち歩いてきたが、税関で止められたことは一度もない。ソフトジェルなので粉が散らからないのも、地味にありがたい。
ビタミンEは脂に溶けるタイプなので、水に溶けるB群やCと同じ感覚では量を増やさない。藤川理論の目安は1日400〜800IUだが、脂に溶けるビタミンの必要量は人によって差がある。いきなり大量にせず、低用量から始めて週ごとに量を増やす考え方もある。
闇雲に増やすより、体の反応を見て減らす勇気を持つほうが、結局うまくいく。私の400IUは、6年かけて私の体が出した答えだ。あなたの量も、体の声を聞きながら一緒に探していこう。

ビタミンEは、ひとりで目立つタイプではない。でもB群とCの働きを裏から押し上げる。しかも力を使い切ったEは、Cがもとに戻してくれる。
ビタミンEサプリに関する素朴なギモンに5つ回答!


ここでは、ビタミンEサプリでよく聞かれる素朴なギモンに5つ答えていく。脂に溶けるビタミンならではのクセもある。本音でいくけど、数字はきっちり押さえる。
- ビタミンEサプリって、1日のいつ飲めばいいの?
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結論、食事と一緒に飲むのがいちばんだ。ビタミンEは脂溶性、つまり脂に溶けるビタミン。脂を含む食事と一緒に入れたほうが、吸収されやすい。
空腹のときに水だけで流し込むのは、正直もったいない。朝でも夜でも、脂のある食事のタイミングならOKだ。
私は藤川理論にならって、B群(NOWのB-50)とビタミンCと一緒に、食後に各1粒飲んでいる。ビタミンEがあると、B群とCが細胞の中でエネルギーを作る場所(ミトコンドリア)に取り込まれやすくなる。だからEだけ別の時間にずらす理由がない。
- 天然型と合成型って、ラベルのどこで見分けるの?
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見るのは、成分表示の「α-トコフェロール」の頭に付いた文字だ。「d-」なら天然型、「dl-」なら合成型。合成型は「all-rac」と書かれていることもある。
もう1つの手がかりは、mgとIUの組み合わせ。IUは、働きの強さで数える単位だ。同じ400IUでも、天然型は約268mg、合成型は約180mgと表示される。
天然型と合成型を同じ量ずつ同時に飲ませた研究では、血液に残る量は天然型が約2倍だった(※)。私も安さにつられて合成型を買った時期があるが、今は天然型に戻している。藤川先生も「ビタミンEは必ず天然型」と言い切っている。
- ビタミンEって、塗るのと飲むのはどっちが肌にいいの?
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結論、土台は飲むほうだ。ビタミンEの仕事は、細胞の膜(脂でできた外側の壁)がサビつくのを防ぐこと。全身の細胞に届けるなら、内側から入れるしかない。
ビタミンC 2gと天然型ビタミンE 1000IUを8日間飲んだ、10人の小さな研究がある。肌が赤くなる紫外線の量は、80から96.5 mJ/cm²に上がった(※)。要するに、日焼けしにくくなったわけだ。
とはいえ、塗るのを否定する気はない。私もDe La CruzのビタミンEクリームを、唇や手の乾燥が気になるときに塗っている。飲んで土台を作り、気になる場所だけ塗る。私はこの二段構えだ。
- ビタミンEは、生理痛やPMSにも効くの?
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生理痛には、しっかりした研究がある。対象は、生理痛に悩む15〜17歳の女子278人。くじ引きで飲む組と偽薬の組に分けるランダム化比較試験で、生理の2日前から出血3日目まで、ビタミンE 200IUを1日2回飲んでもらった。
4か月後、痛みの強さ(10段階の中央値)は0.5対6。痛む時間は1.6時間対17時間で、出血量も減った(※)。
痛みの強さが6から0.5へ。この差は、さすがに大きい。PMS(生理前のイライラ)や更年期のめまい・冷え・のぼせにも、ビタミンEは使われてきた。月経の量が多い人に天然型400〜800IU、というのが藤川先生の考えだ。
- ビタミンEサプリを毎日飲み続けても大丈夫?
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天然型400IUを1日1粒なら、私は毎日続けている。400IUは、α-トコフェロールにして約268mg。国の耐容上限量(健康をそこなうおそれがない上限)は、男性800mg、女性650〜700mgだ(※)。男性なら上限の約3分の1、女性でも4割ほどに収まる。
ただし脂溶性なので、B群やCと同じ感覚で量を増やさないのが私のルール。いきなり大量にせず、100IUから1週間ごとに100IUずつ増やすという考えもある。
気をつけたいのは、血液をサラサラにする薬(ワルファリンなど)を飲んでいる人だ。ビタミンEには血を固まりにくくする働きがあり、大量に併用すると出血しやすくなるおそれがある(※)。手術の前も同じなので、主治医に相談してから始めよう。
おわりに:ビタミンEは天然型400IUから攻める


いろいろ語ってきたけど、持ち帰ってほしいのは以下の4つだけだ。
- ビタミンEは天然型を選び、1日400IUを基準にする
- まず選ぶなら「NOW Foods, 混合トコフェロール配合E-400」で決まり(1日あたり約17円)
- 少ない量から始めたいなら「Natural Factors, 混合ビタミンE 200IU」がいい(1日あたり約17円)
- ビタミンCと組ませて、いつものルーティンに混ぜる
白状すると、私も安さにつられて合成型を買った時期がある。でも同じ400IUでも、合成型が働く量は天然型の約3分の2。結局、天然型に戻した。
脂に溶けるビタミンEは、BやCと同じ感覚で量を増やさない。だから私は400IUを1日1粒と決めて、それ以上は足さない。
それに、ビタミンEはビタミンCと組むと強い。私はB群・C・Eを各1粒、毎日まとめて飲んでいる。
読んで満足して終わり、が一番もったいない。まずはNOWのE-400を1本、今日一緒に始めよう。
免責事項:この記事は情報提供を目的としたもので、医学的なアドバイスではありません。記載内容は厚生労働省の評価を受けたものではなく、紹介している製品は病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。持病のある方、通院中・服薬中の方、新しい健康法を取り入れる前には、医師などの専門家にご相談ください。







