- 腸関連の不調に悩まされることが多い
- リーキーガットの仕組みを死ぬほどわかりやすく知りたい
- リーキーガットを自分で本格的に治す方法を知りたい
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
あなたは最近、体調不良や消化器系のトラブルに悩まされていませんか?
もしかしたら、それはリーキーガット症候群が原因かもしれません。その背景として、近年、腸の状態が体全体に悪影響を与えることが理解されるようになってきました。
そこでこの記事では、リーキーガット症候群の自己診断法や、治療を目指すための6つのフェーズを紹介します。治療に効果的な成分やサプリメントについても具体的に触れ、あなたの腸壁を修復する方法を提案します。
この記事を読むことで、リーキーガット症候群の悩みが解決し、健康な腸を取り戻すための具体的な方法を学ぶことができます。そうすれば、あなたの生活の質が向上し、健康状態が大幅にアップすることは間違いありません。
ぜひ、この記事を参考に、健康的な体を取り戻しましょう。
この記事は初期段階のリーキーガットを自然療法で治癒する方法について紹介しているため、非常に安全性が高いです。しかし、自分がリーキーガットかどうかわからない状態で行うことは推奨しておりません。記事のなかで「あなたはリーキーガット?まずはカンタンセルフチェック」がありますので、まずはそちらを参考にしてみてください。それでも良く分からない場合は、主治医に相談してください。
リーキーガット症候群とは「腸壁に隙間がある状態」

「リーキーガット症候群」とは、英語の「リーキー(leaky:漏れる)」と「ガット(gut:腸)」が組み合わさった言葉のとおり「腸壁に隙間がある状態」です。
つまり、腸壁の細胞間に小さな隙間ができて、本来入り込む余地のない有害な微生物や毒素が腸から体内に漏れ出すことによって起こるさまざまな症状のことをいいます。
この現象が起こると大きく分けて2つの問題が起こります。
- 悪影響を及ぼす成分が腸から体の血流に流れて不調になる
- 腸の大事な機能である”栄養吸収”がうまくいかなくなる
こちらを少し掘り下げさせてください。
悪影響を及ぼす成分が腸から体の血流に流れて不調になる
健康な腸壁と腸内細菌があれば、彼らは私たちの体を守るべく有毒物質がをただちに分解して、体外に放り出してくれます。
しかし、リーキーガットが起こると、有害物質は体内にとどまるのです。こうして不調が起こります。
といってもピンとこないはずですのでわかりやすく例えます。
腸というディズニーランドがあるとして、腸壁の網目状構造という入場口に係員がいるとしましょう。係員の役目は、良い栄養さんを血流という会場に送り出すこと。透明な網のようなもので、良い栄養たちをスイスイと血流に送ることができます。
しかし、リーキーガット症候群のときは、入場口が大きくなってしまって、本来通さないはずのイタズラ好きの悪い栄養さんたちまで血流に出て行っちゃうのです。

有害物質が血液に流れ出ていくことで「悪い栄養」として吸収されます。これは、みなさんのご想像のどおり、さまざまな不調を引き寄せます。
具体的にいうと、有害な病原体(カビ、寄生生物、病原菌、腐敗菌、ウィルス)や、重金属、その他有毒化学物質が、腸の穴から漏れ出て血流に乗り体をむしばむのです。
これがリーキーガットにおける1つめの問題点です。
腸の主要機能である栄養吸収がうまくいかなくなる
リーキーガットがもたらす2つめの問題は、大切な腸の働きである栄養吸収がうまくいかなくなることです。美味しく食べた食事の栄養が上手に吸収されず、栄養失調のような症状が出始めます。(肌にハリがでない、ニキビができた、元気がでない等)
しかし、それだけでは終わりません。消化が不十分な食べ物の粒子が血流に乗り、免疫システムが緊急事態と認識して全力で働き出すのです。これは免疫システムの誤作動を意味します。
免疫システムの誤作動が起きると、体力が消耗し、他の感染源や毒素と戦う力が奪われてしまうのです。これは、アレルギーとして現れたり、免疫力低下で起こるさまざまな疾患へとつながります。
そんなときこそ、一度状況を冷静に見直し、アプローチを変えてみることが大切です。本日紹介する効果的な対策を講じて、あなたの健康を取り戻しましょう。

サプリをいくら飲んでも効果がない!という人はリーキーガットになりかけているのかもしれない。そういう方も本日紹介する方法が役立つかもしれない。
あなたはリーキーガット?まずはカンタンセルフチェック


さて、リーキーガットというのがどういうものがわかったところで、あなたが本当にリーキーガットなのかどうかセルフチェックしましょう。
リーキーガット症候群に関するおもな症状は以下のとおり。
- 便秘・下痢など、いつもお腹の調子が悪い
- 腹部膨満感があり、おならが止まらなくなることがある
- 頭痛や発熱が続く
- 鼻詰まりがある
- 肥満
- 肌荒れが治らない(ニキビも)
- 関節に痛みや腫れがある
- 慢性的な疲労感がある
- 物忘れがひどい
- 花粉症やアトピー、喘息などアレルギーがある
- ストレスが多い
- うつ症状がある
- 口臭
- 神経過敏
- 食欲不振
- じんましん
- 喘息
- アトピー性皮膚炎
- 攻撃的な行動
- まとまらない考え(ブレインフォグ)
- 気分のムラ
- 過敏性腸症候群など
上記の症状に該当する項目が10個以上なら、リーキーガットを起こしている可能性があります。
これらを放置すると、以下のような病気に発展する可能性があります。(無視はできません)
- 胃潰瘍
- 過敏性腸症候群(IBS)
- パーキンソン病
- 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
- 小腸細菌の異常増殖(SIBO)
- セリアック病
- 食道がんおよび結腸直腸がん
- メタボリックシンドローム(脂肪肝、II型糖尿病、心臓病)
- 甲状腺障害
- 自己免疫疾患(ループス、多発性硬化症、I型糖尿病、橋本病
- アレルギー疾患
チェックが多いからと言ってすぐに「リーキーガットだ!」と決めつけるつもりはありません。しかし、確率は高いです。もし当てはまるものが多い場合は、このまま記事を読み進めることをおすすめします。
リーキーガット症候群の最も大きな原因はカンジダ菌の異常繁殖


リーキーガットの原因は、カンジダ菌の異常増殖腸が深く関係しています。
腸内細菌のバランスが崩れて、悪玉菌が増えることを医学用語でディスバイオーシスといいます。そして、ディスバイオーシスによって引き起こされるのが、腸カンジダ症(真菌の感染症)なのです。
そもそも日和見菌であるカンジダ菌はほとんど誰でも体内に持っています。カンジダ菌は普段、善玉菌や免疫防御システム、腸のphによってコントロール下に置かれている間は静かです。こいつは通常であれば悪者でも味方でもありません。むしろ、少数であれば一緒に仲良くできる菌です。
しかし、悪玉菌が優勢になるとカンジダの動きが活発になり増殖します。カンジダの増殖がいったん許されると、消化管をテロのように占拠して全身に大混乱を引き起こすのです。
これが先ほどのような症状を発症させます。
そしてこの消化管テロによりリーキーガットに発展するのです。
この原理をもう少し説明させてください。
カンジダ菌は タンパク質分解酵素(酸性プロテアーゼ)をつくり出し それが腸粘膜から出る「免疫グロブリンAとよばれる粘膜の免疫機能」をズタズタにします 。
これがカンジタ菌が腸粘膜上に根を下してコロニーを作ることを許しています 。
結果的に免疫システムが弱まるのです 。(以下)


コロニーを形成したカンジタ菌は「仮根」と呼ばれる長い根を伸ばします。仮根は腸粘膜層に文字どおり穴を開けていきます 。これがリーキーガットの最たる一因です。
しかも、カンジダ菌はマイコトキシンという毒素を分泌します。この毒素が穴の開いた腸壁から血流に吸収されて体の免疫システムやホルモンバランス、思考過程にまで悪影響を与えます。
カンジダ菌の異常繁殖は、以下のような要因が引き金となります。先ほどの症状と、以下の原因の該当数が多い場合は、リーキーガットでほぼ間違いありません。
- 日常的な医薬品の摂取(腸内細菌を殺す)
- 小麦、乳製品(カゼインによる腸粘膜へのダメージ)
- アルコールの常飲(腸の炎症)
- カフェインの常飲(腸の炎症)
- 糖質の多い食事(カンジダのエサ)
- 食品アレルギー(腸の炎症)
- 食品添加物(腸の炎症)
- 農薬のついた食べ物(腸の炎症)
- 酵素欠乏症(セリアック病や乳糖不耐症に見られるような)
- アマルガムなどの水銀の詰め物(免疫力の低下、酸化ストレス、腸内環境の変化)
- ガンの化学治療や放射線治療(腸内フローラの崩壊)
- エイズ、セリアック病、クローン病、膵炎などの病気(免疫力の低下、炎症)
- NSAIDs( 消化器官の自然治癒能力が低下)
- 胃酸を抑える薬(胃酸低下による病原菌の延命)
- 長期的なステロイドの使用(免疫機能の低下)
- 抗生物質(善玉の腸内細菌を殺す)
- 経口避妊ピル(エストロゲン優位による不調)
- 不健康な食事(腸内を修復する栄養素の不足)
- 慢性的なストレス(全身の炎症)
- フリーラジカル(腸の炎症)
コラム:甘いもの好きな人はカンジダ菌に脳を支配されている!?
実は、人が砂糖依存から抜け出せない理由の1つがカンジタ菌です 。
なぜならカンジタ菌は超甘党だから。
糖は彼らの大好物なエサなのです。
カンジタ菌は、自身が繁殖するためのエネルギー源として、デキストロース (ブドウ糖)、グルコース (ぶどう糖)、スクロース (ショ糖)、マルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)、フルクトース(果糖)のような有機化合物を必要とします。
というより、糖なしでは、カンジダ菌はこの毒性真菌形態にはなることができません。
「じゃあ、甘いものを一時的にやめればいいの?」と思うかもしれませんが、そうカンタンな話ではないのです。
いいですか。彼らは賢いので、あなたが甘いものを制限すると、私たちに集中力の欠如、もやもや感、疲労感やイライラのような問題をもたらします。
するとどうなるか。「あーいらいらする!甘いもの食べたい!!!」となるのです。
つまり、カンジダはあなたの脳に「砂糖をもっと食べなさい!」と間接的に指令を出すことを意味します。彼らに腸がハイジャックされると、人の味覚やホルモンすらも変わり、カンジダ菌が喜ぶような糖質の高い食べ物にさらに依存していってしまうのです[*]。
この洗脳を解くためには、やはりこれから紹介する対策を実践していただくことが最善なのです。
リーキーガットを治すための6つのフェーズ


ここまでの流れを確認しましょう。
悪い習慣によって善玉菌が減り悪玉菌が優勢になる→カンジダが腸内に繁殖する→カンジダがコロニーを作りあなたの腸に穴をあける力をもつ→リーキーガットになる→リーキーガットによる不調が起きる
つまり、リーキーガットを制すには腸内環境を制すことです。
そのためには以下のステップを踏む必要があります。
- フェーズ①現状のカンジダにエサを与えない
- フェーズ②腸が喜ぶ食品に置き換える
- フェーズ③消化できる体にするために消化酵素サプリを飲む
- フェーズ④カンジダ菌を除菌するために「天然の抗菌剤」を試す
- フェーズ⑤良い菌を入れて善玉菌優位にする
- フェーズ⑥腸壁を修復する
上記の流れがスッと理解できたなら今後の内容もばっちり理解できます。(もしよくわからない場合は時間があるときにもう一度読んでいただければ幸いです。)
フェーズ①現状のカンジダにエサを与えない
フェーズ①では、腸を痛め付けている食べ物や要因を取り除きます。
このような引き算の考え方をまずはインストールしましょう。なぜなら、引き算を始めにしなければ、今後どれだけ体にいいものを足しても悪いものと相殺されてしまうからです。
除去すべきものは、腸を痛めつけているものやカンジダのエサとなりうるものです。
引き算すべきおもなリストはさきほど掲載しましたが再掲します。
- 日常的な医薬品の摂取(腸内細菌を殺す)
- 小麦、乳製品(カゼインによる腸粘膜へのダメージ)
- アルコールの常飲(腸の炎症)
- カフェインの常飲(腸の炎症)
- 糖質の多い食事(カンジダのエサ)
- 食品アレルギー(腸の炎症)
- 食品添加物(腸の炎症)
- 農薬のついた食べ物(腸の炎症)
- 酵素欠乏症(セリアック病や乳糖不耐症に見られるような)
- アマルガムなどの水銀の詰め物(免疫力の低下、酸化ストレス、腸内環境の変化)
- ガンの化学治療や放射線治療(腸内フローラの崩壊)
- エイズ、セリアック病、クローン病、膵炎などの病気(免疫力の低下、炎症)
- NSAIDs( 消化器官の自然治癒能力が低下)
- 胃酸を抑える薬(胃酸低下による病原菌の延命)
- 長期的なステロイドの使用(免疫機能の低下)
- 抗生物質(善玉の腸内細菌を殺す)
- 経口避妊ピル(エストロゲン優位による不調)
- 不健康な食事(腸内を修復する栄養素の不足)
- 慢性的なストレス(全身の炎症)
- フリーラジカル(腸の炎症)
項目が多すぎて混乱するかもしれません。
全部やめたら何を食べたらいいかわからないほどです。
なので、なんでもダメダメとはしません。
私だってアルコールやカフェインはやめられません。
でも、私であれば、砂糖や小麦、乳製品を避けることならムリなく可能です。
こういったように、あなたも無理のない範囲で段階的に原因になる物質を減らしてみてください。今までが「悪いもの100レベル」だとすると、80とか70まで減らすだけでいいのです。あとは、フェーズ②以降で紹介する他の対策でフォローしていけばOK。
このくらいラフにやらないと、つぎは最強の炎症要因「ストレス」にやられます。「悪いもの→良いもの」に少しずつシフトしていくことでムリなく体調を改善していきましょう。
フェーズ②腸が喜ぶ食品に置き換える
フェーズ②では、リーキーガットでダメージを受けた腸壁の傷を癒すための食品やカンジダを発生させない食品を摂りましょう。それらのリストは以下のとおり。
野菜:食物繊維が腸内環境を整えます。
- アスパラガス
- 若いビート
- ナス
- ブロッコリー
- ピーマン
- スプラウト
- ラディッシュ
- キャベツ
- シシトウ
- ルタバガ
- ニンジン
- カリフラワー
- さやえんどう
- セロリ
- レタス(あらゆる種類)
- ほうれん草
- インゲン
- きゅうり
- おくら
- トマト
- 大根
- タマネギ
- カブ
ただし、生野菜は温野菜に比べ消化吸収に時間がかかります。健康な胃腸の場合は問題ありませんが、胃腸が弱っているときに生野菜を食べ過ぎると身体に負担をかけてしまいます。体を癒す際にはできるだけ蒸したり茹でたりして摂取してください。
肉と卵:良質なたんぱく質は腸の修復に欠かせません。
- 肉全般(鶏、豚、牛、羊)
- 魚全般
- 魚介類全般(エビ、カニ等)
- 骨ごと煮込んだスープ(ボーンブロス)
- 玉子
上記はあくまで参考です。とにかく良質なたんぱく質を摂っていただければ大丈夫です。「良質なたんぱく質=良質なアミノ酸」であり、良質なアミノ酸は腸壁の回復には必須です。なので、上記以外ですと豆腐や納豆などの良質な植物性たんぱくでも勿論かまいません。
上記のリストは腸に良い食品のほんの一部のリストです。きっとこのリスト以外にも腸に良いものというのは皆さん頭のなかで想像できていると思います。ご自身で調べつつ腸内環境に良い食べ物を摂り入れていきましょう。
フェーズ③消化できる体にするために消化酵素サプリを飲む
ここでは、消化酵素サプリを摂取することで、食べ物の栄養素をしっかりと吸収できる体を目指します。
リーキーガット症候群を抱える人は、腸内環境の悪化により消化酵素が不足していることが多く、食べ物の消化が十分に行われず異常発酵を引き起こすことがあります。
特に、肉を食べた後に気分が悪くなったり、お腹が張る場合は、消化酵素の不足が原因である可能性が高いです。
そこで消化酵素サプリの出番です。
消化酵素は、食べ物を体内で分解し、栄養素を吸収するために欠かせない役割を果たしています。
消化酵素サプリを利用することで、消化不良による腹部膨満感やガスの蓄積を大幅に減らすことが可能です。
これにより、栄養素の吸収が向上し、健康な体を取り戻すことが期待できます。
消化酵素には、タンパク質消化に特化したタイプや脂質・糖質消化に特化したタイプなど、さまざまな種類があります。
なかでも「すべての消化タイプに効く消化酵素」である以下の二点がおすすめです。
「Gold」は「Basic」の上位互換です。私は両方使い分けていますが、どちらか一つを選ぶなら効果の高い「Gold」を選んでください。
詳しい内容は以下の記事に書いていますのでご覧ください。


食べ物を正しく吸収してあげるためにも、消化酵素の重要性を見直しましょう。
フェーズ④カンジダ菌を除菌するために「天然の抗菌剤」を試す
食生活を変えて、消化酵素を取り入れ、食品を正しく消化できるようになったなら、カンジダ菌は以前のような異常なスピードで増殖することはなくなります。増殖を抑えられている状態です。
次にいよいよ、天然の抗菌剤によってカンジダを除去するフェーズです。
リーキーガットを発症している人は、カンジダ菌が悪さしている可能性が極めて高いため、ここがいちばん重要なフェーズになる人が多いかと思います。
そこで、ここでは天然の抗菌剤を「食品とサプリメント」に分けていくつか紹介します。
天然の抗菌剤①食品
安全性にこだわるなら食物やハーブをまずは検討してみるといいでしょう。
処方される抗菌剤に代わるのは以下のリストです。
ニンニク、梅(梅肉エキス)、クルクミン、わさび、グレープシードオイル、オレガノ、バジル、ココナッツオイル、ローズマリー、クローブ、シナモン、ゴールデンシール、オリーブの葉、パウダルコ、ニーム、リンゴ酢、エキナセア、スピルニナ、ブラックウォールナッツ、ホロビト、ワームウッド、ウワウルシ、レッドクローバー、ベルベリン、ウバウルシなど[*]。
私は実験的にすべての抗菌食品を定期的に変えて試しました。取り入れやすさや効果などを考慮した結果、残ったのは以下の5つ。(それぞれ私なりの使い方も紹介しています。)
- ニンニク
- 梅(梅肉エキス)
- ココナッツオイル(MCTオイル)
- グレープシードオイル
- ローズマリー
とはいえ、どの天然の抗菌剤がよく効くかというのは人それぞれ全く違うものです。例えばニンニクでめっちゃ改善する人もいれば、逆に必ずお腹を壊してしまう人もいます。なので、もし上記のリストを試してもピンと来なかった場合は違うものを試してみてください。
天然の抗菌剤②サプリ
本格的にカンジダ菌を退治したいと考えるなら天然の抗菌剤のサプリを検討しましょう。このほうが圧倒的に早く除菌が完了します。
理想は以下のサプリをローテーションで使用することです。
商品名 | 解説 | 用途 |
---|---|---|
①Now Foods、カンジダサポート | 他の抗菌剤の効果を上げるために併用する。価格も安いため日々のメンテナンス用にも。 | 治療/メンテナンス |
②Pure Essence, Labs, Candidex」 | カンジダの防御網を破壊するため、カンジダの駆除用として使用する。高確率でダイオフが起きる。 | 治療 |
③Symbiotics,Candida Balance | カンジダ増殖を抑えつつ、腸内環境を整える土台をつくるときに使用する。 | 治療/メンテナンス |
④Gaia Herbs, オレガノオイル | 高い抗真菌作用、抗寄生虫作用、抗酸化作用でカンジダ菌を殺す。 | 治療 |
⑤Natural Factors, WellBetX、ベルベリン | カンジダの細胞膜を破壊することで、カンジダの増殖を抑制する。また、他の抗真菌薬の効果を増強する。 | 治療 |
その理由は、カンジダ菌が抗菌剤に対して耐性を持ってしまうケースがあるからです。カンジダ菌の強さや量にもよりますが、酷い場合はほんの数日の摂取で耐性を持つこともあるようです。
実際、カンジダ除菌の基本として、約1週間くらいを目安に違う種類を使うことが推奨されています。(私は1日おきに変えています)
ビタミンCフラッシュによる大腸デトックスも効果的
大量のビタミンCを摂取するビタミンCフラッシュというデトックス法は、アメリカの科学者、ライナス・ポーリング博士によって始められました。ビタミンCフラッシュは、風邪や何かに感染した前兆のときにやると良いとされています。
しかし、これはカンジダ治療にも使えます。
理由は2つ。1つは、その高い抗酸化能力でカンジダ菌を除菌できるから。
もう1つは、大腸のリンパに含まれる毒素をフラッシュ(洗い流し)してくれるからです。
腸にはリンパ組織がたくさんあり、そこがカンジダの毒素でつまっていることがあります。ビタミンCデトックスは、リンパの毒素をきれいに洗い流してまた通りやすくしてくれるのです。
ここがキレイになると、カンジダはもちろん、インフルエンザや細菌感染、ガン、エイズ、また食品アレルギーの治療にも有効です。


フェーズ⑤良い菌を入れて善玉菌優位にする
フェーズ④までの工程でカンジダ菌の勢力を減らしたら、腸内の善玉菌を増やし、カンジダ菌にとって住みにくい環境を構築します。
そのために使用するのがプロバイオティクスサプリです。
良いプロバイオティクスサプリの選び方の基準は4つあります。
- 菌量:1カプセルあたり300億CFU、理想的には500億CFU入ったプロバイオティクスであること。
- 菌の種類:10種類前後の菌が入ったプロバイオティクスであること。特に大腸をサポートするビフィズス菌と小腸・尿生殖路をサポートする乳酸菌が多く入ったものを探します。
- カプセルタイプ:ターゲット放出性、遅延放出性のカプセルであること。これらのカプセルはプロバイオティクスを強い胃酸から守り、直接必要とされる腸まで届けます。
- 有効性の保証:望ましい保管状況下で、有効期限までその有効性と菌量がきちんと保証されているものを選びましょう。
これらの条件を満たしたプロバイオティクスは「NATURELO, プロバイオティクス、500億CFU、遅延放出性カプセル30粒」。(こちらも似たような感じです。)
菌量 | 500億CFU |
菌の種類 | 乳酸菌7種/ビフィズス菌4種(計11種) |
カプセルタイプ | 遅延放出性カプセル |
有効性の保証 | 冷蔵不要: フリーズドライ微生物は非常に安定しており、生きたプロバイオティクスを保存して有効性を持続させます。[*] |
ただし、コストが結構かかってしまうので、私は上記を1週間ほど続けたあとはコスパの良い「California Gold Nutrition, LactoBif プロバイオティクス、300億CFU、ベジカプセル60粒」を飲むようにしています。(以下は)
菌量 | 300億CFU |
菌の種類 | 乳酸菌5種/ビフィズス菌3種(計8種) |
カプセルタイプ | 通常のカプセルタイプ |
有効性の保証 | 高温多湿を避けて25ºC以下の場所で保管した場合に、消費期限までの品質を保証。(必須ではないが冷蔵庫保存を推奨) |
菌の種類が少し足りないのと、カプセルが遅延放出性ではないというのがネックですが、代用品として優秀です。(というより、個人的にコレがいちばん気に入っているという点が大きいです。)
フェーズ⑥腸壁を修復する
穴の開いた腸壁をどのように修復するか。
これにはさまざまなサプリを活用できます
以下は、リーキーガットで荒れた腸内を癒すために使われているハーブやサプリのリストです。どれもアイハーブで良質なものを購入できます。
たくさん紹介しているので必要だと思ったものを直感でチョイスして試してみてください。
グルタミン
おすすめ商品 | Jarrow Formulas, L-グルタミン粉末、1,000g(参考価格6800円) |
摂取量 | 1回あたり1~10gを最大30gまで(初心者は1~3gまで) |
摂取タイミング | 起床後 / 就寝前 |
代替商品 | Primaforce, グルタミン、プレーン、1,000g(参考価格6400円) |
先に紹介したとおり、他のサプリは任意でいいのでグルタミンだけは絶対に摂取するようにしてください。
グルタミンは、小腸の細胞の健康維持と修復を急速に行います。また、体をアルカリ性に傾けるので、細菌転移のリスクも減らすこと可能です。
グルタミンは人間の体内でもつくることができますが、リーキーガットを起こしている場合は人間が生成する量では到底足りません。生成能力が下がっているのでさらに足りません。
このことからグルタミンだけは絶対に摂るようにしてください。1週間くらい摂ると体がかなりラクになってるはずです。1日1〜30gまで摂ってよいですが、まずは1〜3gから始めてみてください。多過ぎると便秘になってしまうことがあります。



もともと便秘だという人はまず便秘の改善からしたほうがいい。
オメガ3脂肪酸
おすすめ商品 | Life Extension, スーパーオメガ3、腸溶性ソフトジェル120粒(参考価格3900円) |
摂取量 | 1回あたり1000mg以上を1回 |
摂取タイミング | 食後 |
代替商品 | Renew Life, Norwegian Gold、オメガ3フィッシュオイル、 1,045mg、腸溶性ソフトジェル30粒(参考価格4190円) |
オメガ3には、腸の炎症を消し去る力があります。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はバランスよく摂ることが大切です。しかし、今日私たちが実際摂っている普段の食事には、オメガ6の量がオメガ3の15〜30倍ほど含まれています。
なので、圧倒的に不足しているオメガ3を意識して摂ることが健康へのマスターキーとなります。
なお、オメガ3を選ぶときは植物由来のものではなく、魚由来のフィッシュオイルです。なぜなら、フィッシュオイルのほうが吸収率もよく、血中のコレステロールや中性脂肪の掃除にずっと効果があるからです。
フィッシュオイルサプリの選び方は以下のとおり。
- 「IFOS(国際フィッシュオイル基準)」で認められているものを選ぶ(酸化していないものを選ぶため)
- EPA+DHAの合計値が1粒あたり1000mg以上のオメガ3を選ぶ(高濃度であるほど効くため)
- 腸溶性のものを選ぶ(腸で溶けてくれるためと、魚臭いゲップを防ぐため)
- 暗い色のサプリを選ぶ(光による油の酸化を防ぐため)
- 脂肪の消化酵素「リパーゼ」が添加されているものを選ぶ(オメガ3の分解と吸収を助けるため)
なかなか上記すべてを満たしているものは見つけられません。ていうより割高になります。なので、私は上記のうち、 「IFOS(国際フィッシュオイル基準)」、「1000mg」、「腸溶性」、「暗い色」の上から4つを満たした「Life Extension, スーパーオメガ3、腸溶性コーティングソフトジェル120粒」をおすすめします。
ベタインHCL
おすすめ商品 | NOW Foods, ベタインHCL、648mg、ベジカプセル120粒 (参考価格1900円) |
摂取量 | 1回あたり650mgを1日最大2回まで |
摂取タイミング | 食間または食後 |
代替商品 | Enzymedica, ベタインHCL、120粒(参考価格2400円) |
年齢とともに胃酸の分泌が減ります。
なんと60歳以上の半分の人が低酸症で、85歳までには、健康な人の80%が胃酸を十分に出せなくなっちゃいます。
そして、リーキーガットである場合、若くても胃酸が足りなくなっている可能性が高いです。
低酸症のサインには、ゲップやお腹の張り、便秘、下痢、食品アレルギー、胸焼け、食後すぐのおなら、消化不良、サプリメント服用後の吐き気、慢性的細菌感染やカンジダ菌感染などが。さらに、十二指腸でミネラルが正常に吸収されるかどうかも、胃酸の量によって左右されます。
対策としては、タンパク質を含む食事の際に、ベタインHCLを1カプセル(650mg)を飲むこと。お腹が熱くなる感じがなければ、次回の食事から2カプセル摂ってみてください。
甘草(DGL)
おすすめ商品 | NaturesPlus, ハーバルアクティブ、甘草(デグリチルリチン酸甘草)、500mg、ベジカプセル60粒(参考価格1200円) |
摂取量 | 1回あたり500mgを1~2回まで |
摂取タイミング | 食間または食後 |
代替商品 | Natural Factors, DGL、デグリチルリチン酸甘草根エキス、チュアブルタブレット90粒(参考価格1300円) |
甘草は、コルチゾール値を整え、胃酸をサポートし、ストレスと戦う力を強化する神秘的な薬草です。また、胃や十二指腸の粘膜壁を守る守護神のように働きます。
さらに、抗アレルギー・抗炎症的な性質も持っているため、リーキーガットが引き起こすさまざまな皮膚炎やアトピーにも、まるで魔法の薬のように効果的です。お肌トラブルにも効くんだとか。
ただし、甘草を長期間摂取すると「偽アルドステロン症」と言う副作用を発症することがあります。 偽アルドステロン症の症状は、過剰なアルドステロン作用による血圧上昇、浮腫、体重増加や低カリウム血症による手足のしびれや力の入りにくさ、脱力感、倦怠感、また頭痛、口渇、食欲不振などです。
私の場合は、ベタインHCLと甘草を交互に使うようなイメージで使用しています。どちらも薬効が強いため、偏らないようにしたいという意図もあります。
スリッペリーエルム(アカニレ樹皮)
おすすめ商品 | NOW Foods, スリッペリーエルム、400mg、ベジカプセル100粒(参考価格1000円) |
摂取量 | 1回あたり800mgを1日2回まで |
摂取タイミング | 食前または食間 |
代替商品 | NOW Foods, アカニレパウダー、113g(参考価格14600円) |
スリッペリーエルムは、腸内壁の炎症を鎮静させ、消化器官のダメージを軽減する力強い抗酸化作用を備えています。さらに、腸内の粘液量を増やす粘膜保護効果も持っているんです。
リーキーガットにスリッペリーエルムが効果を発揮するのは、傷ついた腸管をやさしい粘液で包み込み、守ってくれるからというわけです。加えて、消化器官に自らの粘液を分泌するよう促すことで、腸壁は食べ物の粒子や病原体からより強固に守られます。
ケルセチン
おすすめ商品 | NOW Foods, ブロメライン入りケルセチン、植物性カプセル 120粒(参考価格3400円) |
摂取量 | 1回あたり500mgを1日3回まで |
摂取タイミング | 食前または食間 |
代替商品 | Doctor’s Best, ケルセチン ブロメライン、植物性カプセル 180粒(参考価格3400円) |
ケルセチンは、まるで頼れる助っ人のように、タイト・ジャンクション(腸の上皮細胞がつながる部分)のタンパク質を生成するお手伝いをし、腸の漏れを防いでバリアー機能を向上させてくれるんです。
さらに、マスト細胞を安定化し、食品不耐症の厄介者であるヒスタミンの放出を抑えます。
アロエ・ベラ(Aloe vera)
おすすめ商品 | NOW Foods, アロエベラジェル、250ソフトゲル(参考価格2700円) |
摂取量 | 1回あたり100mgを1日2回まで |
摂取タイミング | 食前または食間 |
代替商品 | Real Aloe Inc., アロエベラジュース, 960 ml(参考価格1500円) |
アロエ・ベラには自然治癒力があるので、消化器官の内層の損傷を治してくれます。 しかも、抗炎症の性質がある粘液性多糖類は、消化系のどのようなタイプの炎症も鎮めてくれるのです。まさに万能薬。
実際、抗炎症効果の比較実験が行われた結果によると、アロエベラに含まれるアロエエモジンという成分は、抗癌・抗酸化・抗真菌・免疫活性などの多様な効果を発見したそうです。
亜鉛(Zinc)
おすすめ商品 | Natural Factors, 亜鉛キレート、25mg、90粒(参考価格600円) |
摂取量 | 1回25~30mgを1日2回まで |
摂取タイミング | 食後 |
代替商品 | NOW Foods, グリシン亜鉛、ソフトジェル120粒(参考価格1400円) |
亜鉛は、傷ついた細胞の回復と成長をサポートします。特に腸内壁の細胞の入れ替わりはスピードスケーターのごとく入れ替わりが早いので、亜鉛はその健康に欠かせません。
つまり、亜鉛はリーキーガット症候群の患者にとって、貴重なミネラルなのです。もし亜鉛が不足しているようなら、1日50〜80mgを数回にわけて摂取しましょう。充足すれば1日30~50mg程度でも大丈夫です。
ただし、亜鉛の摂りすぎは免疫機能を抑制する悪魔のような顔も持っているので、1日100mgを絶対に超えないように気をつけてください。また、空腹時に飲むと吐き気が起こるので必ず食後に摂取しましょう。
N-アセチル・システイン(NAC)
おすすめ商品 | Doctor’s Best, NAC Detox Regulators、植物性カプセル180粒(参考価格3100円) |
摂取量 | 1回600mgを1日2回まで |
摂取タイミング | 飲酒後 / 就寝前 |
代替商品 | Lake Avenue Nutrition, N-A-C、N-アセチルシステインとセレン&モリブデン、600mg、ベジカプセル120粒(参考価格2100円) |
N-アセチル・システイン(以後、NAC)は、グルタチオンという人体が作れる最強の抗酸化物質に必要な材料です。アンチエイジングでよく使われているイメージがありますね。
NACは、悪玉菌や腸のイースト菌が作り出す毒素を退治してくれます。このことから、プロバイオティクスとNACを一緒に摂ることで、腸内環境が素早く整う手助けをしてくれるのです。
さらに、肝臓に強力な酵素を作るための硫黄分子を提供することで、肝臓の解毒力を強化。肝機能をサポートすることで、消化器官は休息を取ることができ、そのおかげで腸壁の回復がスピーディーになります。
その他:抗酸化物質で酸化ダメージを減らす
リーキーガットの炎症をもっと早く鎮めたいのであれば、抗酸化物質の追加摂取がおすすめです。
特に、バイオフラボノイド系、カロテノイド系、コエンザイムQ10、グルタチオン、α-リポ酸、セレン、ビタミンCとEがおすすめです。
抗酸化物質は、まるで協力して働くチームのように、私たちを守ってくれます。それぞれが特定の役割を持ち、他の要素をサポートするため、これらはバランス良く摂取するのがおすすめです。
例えば、ビタミンEが一度役割を果たすと、トコフェロキシル・ラジカルに変わり、抗酸化物質としては働けなくなります。しかし、ビタミンCとグルタチオンがビタミンEを再生することで、再び働けるようになります。
問題が起こるのは、抗酸化物質と活性酸素が適切なバランスに保たれていないときです。
おわりに:リーキーガットは自分で治療できる!


リーキーガットは生活習慣や食生活などが原因で引き起こされてしまうリーキーガット症候群。しかもなかなかに厄介です。しかし、悪化する前に対処すれば意外とあっけなく解決します。
そのためには本日紹介したフェーズに沿ってアクションを起こすことが大切です。
食習慣や生活習慣を改め、腸内に潜むカンジダを除菌し、腐敗した腸内環境を整え、穴をふさぐ。
これらのケアを早期に行うことでリーキーガットの回復スピードは数カ月単位で変わってきます。あなたの腸を守れるのはあなただけです。それではあなたの腸壁に幸あれ!