- 消化不良に悩む食いしん坊
- 食事で消化問題を改善したい人
- 科学的根拠のある消化酵素食品を知りたい人
最近、食べ過ぎたり、消化不良に悩んだりしていませんか?
胃もたれ、お腹の張り、ガス、下痢、便秘…。こんな症状に悩まされている人は、実は想像以上にたくさんいます。私もそのひとりでした。
でも、大丈夫!そんな消化器系のトラブルを、食べ物の力で解決する方法があるんです。
その秘密兵器は、体内で働く頼もしい味方である「消化酵素」になります。
消化酵素は、食べ物を小さな栄養素に分解して、体に吸収しやすくしてくれる頼もしい味方なんです。しかし、加齢やストレス、不規則な食生活などが原因で、この消化酵素の力が弱ってしまうことがあるんですね。
そこで今回は、消化酵素をたっぷり含んだ食べ物を10個紹介します!
これらの食べ物を賢く取り入れることで、みなさんの消化力はグングンアップ!もう胃腸トラブルとはおさらばです!きっと、あなたのお気に入りの消化酵素食品が見つかるはずですよ♪

私は消化酵素食品をなかなか摂る機会がないため、消化酵素サプリを利用している。
そもそも消化酵素って?


消化酵素とは、食べ物を体内で分解して消化吸収するために働く酵素です。消化酵素が不足すると、消化不良が途中で、お腹のガスや膨張感、下痢や便秘などの症状が現れます。
例えば、「ヨーグルトを食べるとお腹がゴロゴロする」という症状は、乳糖を分解する消化酵素「ラクターゼ」が十分に生成されていないことが原因です。この場合、ヨーグルトを食べる前にラクターゼを摂取することで、乳糖の分解を促進し、ガスや膨満感を防ぐことができます。
同様に、焼肉を食べる際には、タンパク質を分解する「プロテアーゼ」と脂肪を分解する「リパーゼ」を摂っておくことで、消化不良を防ぐことが可能です。
このように適切な消化酵素サプリメントを食前に摂取することで、消化不良を原因とするトラブルを解消できます。



消化酵素食品はできるだけ食時の30分前が望ましいが、食中や食後でも大丈夫!極論、食べるモノによって決めてもらって構わない。
消化酵素の種類


消化酵素はたくさんあります。膵臓で作られる主な消化酵素は次のとおりです。
- アミラーゼ(口と膵臓で作られ、複雑な炭水化物を分解する)
- リパーゼ(膵臓で作られ、脂肪を分解する)
- プロテアーゼ(膵臓で作られ、タンパク質を分解する)
- ラクターゼ(小腸で作られ、乳糖を分解する)
- スクラーゼ(小腸で作られ、スクロースを分解する)
これらの消化酵素を「足す」のが本日紹介する「消化酵素食品」になります。
代表的な消化酵素食品10選【食事前に摂るだけで消化不良改善】


本日紹介する代表的な消化酵素食品は以下のとおり。
- パイナップル
- パパイヤ
- マンゴー
- 生ハチミツ
- バナナ
- アボカド
- キムチ
- 味噌
- キウイフルーツ
- ショウガ
それぞれの食品がどのような消化酵素を持つのかを分かりやすくしておきました!
これらを食事内容に併せてとることで、今まで頻繁に起こっていた消化不良が軽くなるでしょう。


パイナップル
ブロメライン(プロテアーゼ):タンパク質の消化を助ける
パイナップルで特に注目したいのが、「ブロメライン」という消化酵素。これはプロテアーゼの一種で、タンパク質をアミノ酸などの小さな成分に分解するのを助けてくれるんですよ。
ブロメラインは固い肉を柔らかくする作用もあるので、肉料理のときにもピッタリ。そういった意味でも酢豚とかってめちゃ理に叶った食べ物ですよね。
膵臓の働きが弱くて、消化酵素を十分に作れない人を対象とした研究では、ブロメラインと膵酵素のサプリを一緒に摂ると、膵酵素サプリだけを摂るよりも消化が良くなることがわかったんです[*][*]。
でも、パイナップルを食べ過ぎると、お口の中がピリピリしてくるので、そこは注意が必要かな。適量を楽しむのがポイントです!
パパイヤ
パパイン(プロテアーゼ):タンパク質の消化を助ける
パイナップルに負けず劣らず、パパイヤも消化酵素がたっぷり詰まったトロピカルフルーツです。
パパイヤには、パパインっていう特別なプロテアーゼが入っています。このパパインも、パイナップルのブロメラインと同じように、タンパク質を小さな成分に分解するお手伝いをしてくれるんです。
実際、パパイヤを使った特別な製剤を摂ると、便秘、胸やけ、過敏性腸症候群(IBS)の症状が和らぐことが研究により判明しています[*]。
とはいえ、パパイヤはあまり日本では馴染みのない食品ですので、摂るとしたらサプリメントのほうが圧倒的に手軽ですね。
マンゴー
アミラーゼ:炭水化物(デンプン)の消化を助ける
夏の風物詩であるマンゴーにも「アミラーゼ」という消化酵素が含まれています。
アミラーゼはデンプンのような複雑な炭水化物を、ブドウ糖や麦芽糖みたいな単純な糖に分解する働きを持っています。
面白いことに、マンゴーのアミラーゼ酵素は、果実が熟すにつれて活発になるんだとか。だからマンゴーが熟してくると甘くなるんですね[*]。
補足ですが、アミラーゼ酵素は、私たちの膵臓や唾液腺でも作られています。「食べ物をよく噛むことが大事だ」って言われるのは、唾液中のアミラーゼ酵素が炭水化物の消化を助けて、吸収を良くしてくれるからなんですね。
生ハチミツ
- ジアスターゼ:デンプンをマルトースに分解
- アミラーゼ:デンプンをブドウ糖や麦芽糖などの糖に分解
- インベルターゼ:スクロース(砂糖)をグルコースとフルクトースに分解
- プロテアーゼ:タンパク質をアミノ酸に分解
上記の消化酵素の効果を期待するなら必ず「生ハチミツ」を選んでください。加工されたハチミツは、高温で処理されていることが多いんです。そうすると、せっかくの消化酵素が壊れちゃうかもしれません。
生ハチミツの商品の例をいくつか挙げておきます。(非加熱、無添加の生ハチミツのお値段は高めです)






バナナ
- アミラーゼ:デンプン(複雑な炭水化物)を糖に分解
- グルコシダーゼ:デンプンを吸収されやすい糖に分解
みんな大好きフルーツ、バナナにも天然の消化酵素が詰まっているんです。
バナナには、「アミラーゼ」と「グルコシダーゼ」という2種類の酵素が入っています。この酵素たちが、デンプンのような複雑な炭水化物を、もっと小さくて吸収されやすい糖に分解してくれるんですって[*]。
マンゴーと同じように、バナナが熟してくると、これらの酵素がデンプンを糖に変える働きが活発になります。だから、熟した黄色いバナナは、まだ青いバナナよりもずっと甘いんですよね。
また、バナナは酵素だけじゃなくて食物繊維もたっぷり。中くらいのバナナ1本(118グラム)で、なんと3.1グラムもの食物繊維が摂れちゃいます。
実際、34人の女性を対象に、2ヶ月間バナナを毎日2本食べてもらう研究があったんですけど、毎日2本のバナナを食べた女性は、お腹の張りが明らかに減り、腸内細菌がほんの少しだけ改善されました[*]。
食物繊維は食べ物の消化をゆるやかにするので、より消化酵素が働きやすくなるのも注目ポイントですね。
アボカド
リパーゼ:脂肪を脂肪酸やグリセロールに分解
他の果物とは一風変わったアボカド。健康的な脂肪がたっぷりで、糖分は少ないんです。
実は、このアボカドにも消化酵素の「リパーゼ」が含まれています。リパーゼは、大きな脂肪の分子を、体に吸収されやすい脂肪酸やグリセロールみたいな小さな分子に分解するのを助けてくれるんです。
リパーゼは膵臓でも作られているから、わざわざ食べ物から摂る必要はありませんが、アボカド、又はリパーゼのサプリを飲むと、特に脂っこい食事の後の消化を助けてくれます。ちなみに年を取ると脂モノが受け付けなくなるのも、膵臓の機能が弱ってリパーゼをつくる能力が下がるからです。
そういった意味では食事やサプリから消化酵素をプラスするのは理に叶っていますね。
キムチ
- プロテアーゼ:タンパク質をアミノ酸に分解
- リパーゼ:脂肪を脂肪酸やグリセロールに分解
- アミラーゼ:炭水化物(デンプン)を糖に分解
キムチの発酵を担当しているのは、「バチルス属」という細菌。この細菌たちが、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼという3種類の消化酵素を作り出してくれます。
キムチの消化酵素パワーは、食べ物の消化を助けるだけじゃありません。実は、キムチにはコレステロールや心臓病のリスクを下げる効果もあるんだとか。
100人の若くて健康的な人を対象にした研究では、キムチをたくさん食べた人ほど、血中の総コレステロールが下がったんですって。血中コレステロールが高いと、心臓病のリスクが上がるから、これはすごい発見なんです[*]。
味噌
- ラクターゼ:乳糖の消化を助ける
- リパーゼ:脂肪を脂肪酸やグリセロールに分解
- プロテアーゼ:タンパク質をアミノ酸に分解
- アミラーゼ:炭水化物(デンプン)を糖に分解
日本人の皆さんに嬉しいお知らせ。味噌は、大豆を塩と「麹(こうじ)」というカビの一種で発酵させて作ります。この麹には、ラクターゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼなどの消化酵素が含まれているんです。
例えば、ラクターゼは乳糖の消化を助け、リパーゼは脂肪を分解。プロテアーゼはタンパク質をアミノ酸に、アミラーゼはデンプンを糖に変えてくれます。
味噌の消化酵素パワーは、実際の健康にも良い影響を与えるんだとか。過敏性腸症候群(IBD)などの消化器系の問題を抱えている人でも、味噌に含まれる細菌が症状を和らげてくれることが研究で分かっているんですよ[*]。
さらに、大豆を発酵させることで、「抗栄養素」という栄養の吸収を妨げる物質の量を減らせるんだそうです。発酵のチカラで、大豆の栄養価値がアップするわけですね[*]。
キウイフルーツ
アクチニダイン(プロテアーゼ):タンパク質をアミノ酸に分解
キウイフルーツの最大の魅力は、なんといっても「アクチニダイン」という消化酵素!このアクチニダインは、プロテアーゼの一種で、タンパク質の消化を助けてくれるんです。硬い肉を柔らかくするために、アクチニダインが市販されているとかいないとか。
実際の動物実験では、キウイフルーツを食事に加えると、牛肉やグルテン、大豆のタンパク質の胃での消化が良くなったそうです。これは、キウイフルーツに含まれるアクチニダインのおかげだと考えられています[*]。
ほかの動物実験でも、アクチニダインが活性化しているキウイフルーツを食べた動物は、そうでない動物に比べて、肉をより効率的に消化できたんです。しかも、肉が胃の中をより速く通過したんだとか[*]。
人間を対象とした研究でも、キウイフルーツが消化を助け、お腹の張りを和らげ、便秘の解消にも役立つことが分かっているんですよ[*][*]。
このことから、キウイフルーツを摂取することで、腹部膨満感や便秘といった消化器系の症状が緩和される可能性があるとされています。
ショウガ
- ジンギバイン(プロテアーゼ):タンパク質をアミノ酸に分解
- アミラーゼ:炭水化物(デンプン)を糖に分解
- リパーゼ:脂肪を脂肪酸やグリセロールに分解
ショウガには、「ジンギバイン」というプロテアーゼが含まれています。このジンギバインは、タンパク質をアミノ酸に分解するのを助けてくれるんです。でも、ジンギバインは他のプロテアーゼと違って、保存期間が短いから、お肉を柔らかくするために使われることはあまりありません。
あくまで胃腸の働きを助け、消化不良を解消したり、胃もたれや胃酸の過剰分泌などの防止に役立つとされています。
動物実験でも、ショウガを含む香辛料が、アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素の体内生産を増やすことが示されているんですって[*]。
お腹の調子が悪い時や、食べ過ぎた時には、ショウガを使った料理やショウガ紅茶を飲んでみるのはどうでしょうか?生姜のパワーで、スッキリ快調になれるかもしれませんよ!
おわりに:消化酵素の力で、快適な毎日を手に入れよう!


いかがでしたか?消化酵素を豊富に含む食べ物を、毎日の食事に取り入れることで、消化不良や胃腸のトラブルを解決できるんです。
例えば、朝食前のパイナップルや、おやつのパパイヤ、夜のデザートのキウイなど、フルーツを戦略的に食事に取り入れるのがおすすめ。また、味噌やキムチなどの発酵食品を料理に取り入れれば、いつもの食事が消化酵素たっぷりのスーパーフードに大変身!
でも、ここで忘れてはいけないのは、無理のない範囲で楽しみながら続けることの大切さです。
急に大量に食べたり、苦手なものを無理に食べる必要はありません。
自分のペースで、少しずつ消化酵素食品を取り入れていくことが、長続きの秘訣です。
そうすることで、「もっと自由に、もっと楽しく」食べる喜びを味わえる毎日が訪れます。
きっと、あなたの胃腸も、喜びの歌を歌うことでしょう。
人生を、もっとおいしく、もっと快適に。
消化酵素食品が、あなたの健康を応援します!