- ビタミンCを最大限活かしたい人
- ビタミンCフラッシュの効果を知りたい人
- ビタミンCフラッシュを安全に行う方法を知りたい人
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
通称、ビタミンCフラッシュ。(別名:アスコルビン酸フラッシュ)
これは、一時的に体が耐えうる最大量のビタミンCを体内に送り込むことで、体に悪いものを流し出してしまおうという自己療法(ホリスティック療法)の1つです。
具体的には、ビタミンCの大量摂取で水下痢を誘発させることで、腸壁にこびりついた老廃物や腸の古くなった細胞の死骸などをビタミンCの抗酸化力とともに一気にデトックスさせます。
しかし、この方法は正しく行わないとさまざまなリスクがあるため、注意が必要です。
例えば、ビタミンCを過剰に摂取することで、歯のエナメル質がはがれたり、腸内環境のバランスを崩したうえで、あまり効果がでないなんてことも…。
そこで今回は、さまざまな文献と私の実体験をもとに、ビタミンCフラッシュを安全に正しく行うための方法や注意点を誰よりもわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、あなたのビタミンCデトックスはより完璧なものになることをお約束します。
ビタミンCフラッシュはトイレに何度もかけこむ必要があります。ビタミンCフラッシュを実践する際は、丸一日外出をしなくてもいい日を事前に確保してください。
ビタミンCフラッシュの3つの目的
ビタミンCフラッシュの大きな目的は三つあります。
- デトックスをすること
- 風邪やインフルエンザの予防と治療をすること
- カスケード理論により、ビタミンCが本来もつ効果が最大化すること
一つ一つ確認していきます。
デトックスをすること
ビタミンCの大量摂取で下痢を誘発させることで、腸壁にこびりついた老廃物や腸の古くなった細胞の死骸などをビタミンCの抗酸化力とともに一気にデトックスさせる効果があるということは冒頭でも触れたとおりです。
1年中掃除していない換気扇を想像してみてください。このレベルになると通常の洗剤では落としきれませんよね。しかし、強力な洗浄液に沈めると真っ黒な汚れが浮き上がってきます。この、「強力な洗浄液」の役割に任命されるがビタミンCなのです。
実は、このデトックスによりダイエット効果も期待できます。私自身の体験として、ビタミンCフラッシュすると、体内にたまっている汚れたちがせき止めていたダムが崩壊するかのうように宿便があふれ出てきました。何度も実践してますが、少ないときでも1kg、多いときでは3kgほど落ちるときもあります。
ただし、ダイエット目的で漫然と繰り返すと、腸内環境が荒れたり、下痢や膨満感に悩まされる危険があるので、使用頻度は必ず守りましょう。(年に4回まで)
風邪やインフルエンザの予防と治療をすること
実は、ビタミンCを高用量で摂取することで風邪やインフルエンザを予防・治療ができます。
次の表は、米国のロバート・カスカート医師が作成した、健康状態別の1日最大摂取可能量(『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』講談社α新書から。一部略。)です。
健康状態 | 総量 | 摂取回数 |
---|---|---|
健康体 | 4〜15g | 4回 |
軽い風邪 | 30〜60g | 6〜10回 |
重い風邪 | 60〜100g以上 | 8〜15回 |
インフルエンザ | 100〜150g | 8〜20回 |
アレルギー疾患 | 0.5〜50g | 4〜15回 |
カンジダ症 | 15〜200g | 6〜25回 |
つまり、ビタミンCフラッシュのようなビタミンCの大量摂取を実践することにより、デトックスだけでなく、病気の予防や治療まで出来てしまう可能性があるのです。
ビタミンCでカンジダ症まで改善できるなんてますますスゴイぞ。このデトックス。
カスケード理論により、ビタミンCが本来もつ効果が最大化すること
栄養素で使われる需要というのは人それぞれ違います。
「だからたくさん摂ることですべての需要を満たしてあげよう!」というのがカスケード理論です。
ビタミンCの効果には、活性酸素除去、コラーゲン合成、抗ストレスホルモン合成、抗ウイルス作用、白内障予防作用などがあります。しかし、それがどこで消費されるのかは人によって違うのです。
例えば、AさんとBさんがいるとしましょう。それぞれの特徴はこんな感じです。
- Aさん・・・ビタミンCをおもに「ウイルス退治」に使うことが得意。でも「シミやそばかす除去(色素沈着予防)」にビタミンCを使うのは苦手
- Bさん・・・ビタミンCをおもに「シミやそばかす除去(色素沈着予防)」に使うことが得意。でもにビタミンCを「ウイルス退治」使うのは苦手
Aさんは以下の図のような感じ。
個体差によって上記の図に書かれている効果の位置は大きく変わります。
この対策はもうみなさんおわかりのとおり、「ビタミンCが下まで満たされるまで摂ってあげること」なんです。後述する、「ビタミンCフラッシュのステップ3には、このような重大な役割があるのです。
これにてビタミンCの効果は最大化されます。グラス一杯にビタミンCを一度満たしてあげれば、今後は大量にビタミンCを摂る必要もありません。1日1~3g程度のビタミンCで十分効果を実感できるはずです。
ビタミンCの効果が最大化される。これがビタミンCフラッシュ療法の神髄だと私は強く確信している。
ビタミンCフラッシュをする際に準備しておくもの
ビタミンCフラッシュに必要なものは以下の5点です。
それぞれの役割を確認しましょう。
粉末のビタミンCは(当たり前ですが)「ビタミンCフラッシュのため」に必要です。カプセルタイプでもいいのですが、カプセルがビタミンの吸収を遅らせてしまうことや、コストが劇的に上がってしまうことから粉末タイプをおすすめします。
水は「水にビタミンCを溶して飲むため」、「水で口をゆすいでビタミンCが歯の表面のエナメル質を溶かすのを防ぐため」、「水でお通じを促すため」に使います。
プロバイオティクス、グルタミン、スリッパリーエルムは、「腸内保護と修復」に必要です。ビタミンCフラッシュはいってみれば刺激。つまり諸刃の剣です。大量のビタミンCでダメージを少なからず受けた胃腸をすみやかに再生させるために、これらのサプリを活用します。
【たったの3ステップ】ビタミンCフラッシュのやり方
ビタミンCフラッシュのやり方の流れは以下の3ステップです。
- ビタミンCフラッシュを行いデトックスをする
- 完了後は胃腸を回復させる
- ビタミンCフラッシュで行った限界値の75%のビタミンCを1、2日摂取する
これによりビタミンCでできる完全なデトックスが成功します。
ステップ1:ビタミンCフラッシュを行いデトックスをする
ビタミンCフラッシュ自体はいたってシンプル。
以下の3つのアクションで完結します。
体調がよくない人ほどビタミンCの許容量が大きくなります。その場合は、ビタミンC1.5g~2gからスタートしても構いません。ちなみに食事はビタミンCフラッシュが完了するまでおあずけです。
体内の毒素を出し切る為にも完全に水便になるまで続ける事が重要です。いったん下痢がはじまると、半日くらい便をひんぱんにもよおします。私は5~10回くらいが平均です。すると体重が減ります。便器が汚れます。おしりが痛くなります。絶対に休みの日にやるべきです。
完全な水下痢になったらビタミンCの使用を中止してください。その際、かならず下痢をしたときのビタミンC摂取量をメモしておいてください。この量があなたの身体が許容できるビタミンCの限界値となります。この数値は翌日、翌々日のビタミンC摂取量を決める大事な数値です。もちろん、便器の掃除も忘れずに。
ステップ2:完了後は胃腸を回復させる
ビタミンCフラッシュは大量の酸が胃腸を刺激するため、胃腸に少なからずダメージを受けることは「ビタミンCフラッシュをする際に準備しておくもの」でお伝えしました。そしてこのときに必要なのが、「プロバイオティクス」、「グルタミン」、「スリッパリーエルム」ということですね。
一つ一つがどのような役割をもつのか確認すると、必要性を理解できます。
グルタミン
グルタミンは、アミノ酸の一種であり、腸管粘膜細胞の主要なエネルギー源として機能します。グルタミンを補充することで、腸管粘膜細胞の生存率が向上し、腸管粘膜の再生が促進されます。
つまり、ビタミンCフラッシュ療法によって少なからず傷ついてしまった腸を速やかに回復させる働きがあるのです。実際、腸管粘膜の損傷によって腸内細菌や有害物質が血液中に流れてしまう「リーキーガット症候群」の有効な治療手段としても多くの功績を上げています。
このことから、ビタミンCフラッシュをした際にもグルタミンを摂取することは有効だといえます。
プロバイオティクス
ビタミンCフラッシュでせっかく腸内をキレイにしてもすぐに悪玉菌がはびこるような腸内環境なら何のためにデトックスしているのかわかりません。まさに本末転倒です。
それを避けるためには腸活の筆頭「プロバイオティクス」を摂ることです。そうすれば必要最小限のデトックスで「良い腸内環境」を長く維持できます。
プロバイオティクスを効果的に働かせるためには最低300億CFU以上のものを摂取してください。理想は500億CFUです。(この量はリーキーガットの治療をする際にも有効だといわれている量)
もっと詳しいプロバイオティクスの摂取方法がありますので気になる方はこちらをご覧ください。
スリッパリーエルム
スリッパリーエルムはグルタミンの補助役として優秀です。スリッパリーエルムもグルタミンと一緒になって腸管粘膜を保護し、炎症を緩和する効果があるとされています。おもに、下痢や消化性潰瘍などの消化器系の問題に使用されることもグルタミンとの役割が似ていますね。
ですがグルタミンとは治療プロセスが少し違います。スリッパリーエルムはアカニレの樹皮を粉末にしたものなので、粘液質の成分が含まれており、この粘性によって腸管粘膜を保護するのです。また、スリッパリーエルムは水を吸収して膨張するため、腸内の滑りやすさを改善し、便通を正常化する効果もあるといわれているのです。
このことから、グルタミンとともに摂取することでより早い腸内環境の回復が実現します。
ステップ3:ビタミンCフラッシュで行った限界値の75%のビタミンCを1、2日摂取する
ここまでで、ビタミンCフラッシュによってデトックスと胃腸の保護が完了しました。さいごのステップです。もしかするとここがいちばん重要かもしれません。
ステップ3では、ビタミンCフラッシュで行った限界値の75%のビタミンCを1、2日摂取します。
具体的には、あなたのビタミンC最大許容量の75%を、一日4回程度にわけて1、2日間服用します。
- 例:ビタミンC20gでお腹を下した場合→20g×75%=15gを1日4回に分けて摂取(1回約3.7g)
- 例:ビタミンC10gでお腹を下した場合→10g×75%=7.5gを1日4回に分けて摂取(1回約1.8g)
デトックスは完了しているので、ビタミンCの摂取回数を4回にわけることにより、下痢を起こすことを防ぎます。このステップ3ではビタミンCを体内にしっかりと充足させることが目的だからです。
ここまでやってビタミンCフラッシュ療法は1クールです。
2日間のビタミンC補充が完了したら、ビタミンCは1日1~2gなど、通常飲まれている量に戻します。
ビタミンCの効果は、「風邪の予防や撃退」、「毎日生まれるガン細胞の撃退」、「紫外線によるシミやそばかす対策」、「お肌の透明感アップ」などさまざまです。
ビタミンCが体内に充足すると、上記の恩恵がこれまでの2~3倍ほどの体感を感じることができます。前述したカスケード理論が効いてくるというわけです。
ビタミンCフラッシュを成功させる5つの秘訣
ビタミンCフラッシュを成功させるために知っておくべき5つの秘訣は以下のとおり。
- 歯をビタミンCの酸から守る
- 軟便程度でやめない
- 食べ物を食べない、サプリを摂取しない
- 頻繁にやらない(多くても3カ月に1回)
- ビタミンCフラッシュ後の食事はなるべく健康的なものにする
前述したものがほとんどですが、確認の意味も込めて流し読みしておきましょう。
歯をビタミンCの酸から守る
ビタミンCは酸です。つまりビタミンCを口のなかに大量に含むことにより歯の表面のエナメル質を溶かします。これを防ぐには、2つ方法があります。
1つは、ちびちび口に溜めながら飲まずにゴクゴクといっきに飲み干す方法です。かなりすっぱいのですが、酸の滞在時間を少しでも減らすことで歯への負担を減らせます。
2つめは、1杯飲み終わるごとに口を水でゆすぐ方法です。歯についた酸を水で洗い流すようにグチュグチュします。
軟便程度でやめない
ビタミンCフラッシュを成功させるには、軟便の状態で止めないことも重要です。
老廃物を出し切るためには、便が「ビシャー」っとする水状になるまで続けます。これは急に襲ってきます。というか、油断したら勝手に出てしまうくらいです。我慢できる状態ではありません。
このくらいになったらビタミンCの摂取を速やかに終了します。その間もしばらくトイレが近い時間がつづきます。トイレタイムが落ち着いたらステップ2へ移行しましょう。
食べ物を食べない、サプリを摂取しない
ビタミンCフラッシュをやる際は食べ物を入れない、サプリを飲まないことが基本です。その理由は、便としてすべてが流れ出てしまうからです。せっかくとった栄養素が流れるなんてもったいないですし、腸壁にこべりついた老廃物を洗浄するときに邪魔になります。
ビタミンCフラッシュをやる際は、サプリ類の使用は控えます。なぜなら、全部便とともに流れてしまうからです。お金をかけてサプリを買っているのにすぐに便になってしまったら悲しいので、その日だけは控えましょう。
頻繁にやらない(多くても3カ月に1回)
ビタミンCフラッシュは決して頻繁にやるものではありません。とん服用の薬を毎日飲んだらダメなのと同じです。強力であるがゆえに、頻繁に行うと胃腸が荒れてしまうなどのデメリットが強くなります。
しかし、ビタミンCフラッシュをやることで、もう一点大きなメリットがあります。
ビタミンCフラッシュ後の食事はなるべく健康的なものにする
フラッシュ後の食事についても、とくに注意はありません。
しかし、ビタミンCフラッシュ後の胃腸は敏感ですので、なるべく健康的で胃に優しいものを口にするほうがベターです。断食したあとに口にするものもおかゆなどの流動食から慣らしていきますよね。それと同じです。
それに、せっかく毒素を出し切ったのに、いきなり体に毒になるものを摂取するというのはなんだか気が引けますよね。
ビタミンCフラッシュに関するQ&A
ビタミンCの効果を最大限に発揮して、健康な体を作ろう!
いかがでしたでしょうか。
どの記事よりもビタミンCフラッシュを深く学べるように制作しました。
私は大体このやり方で続けてますが、日に日に体調が良くなっていることを実感しています。
体の老廃物を摂って、ビタミンC恩恵である美容や健康効果を最大限に受け取りましょう!
さいごに、たくさんの方に正しく安全なビタミンCフラッシュを広めるためにシェアして頂けますと幸いです。
それでは、ビタミンCフラッシュで、ビタミンCの最大の恩恵を受けていただけることをお祈りしています。