- 読書で得られる効果を知りたい
- 読書習慣を身に付ける方法を知りたい
- 人生における読書の優先順位を上げたい
読書に意味があることはなんとなくわかるけど「読書=苦痛」と感じてしまう。
そんな人は多いと思います。
でも、読書をすれば、自分の価値観が広がり、お金持ちになる確率がグーーンと上がり、想像力、創造力が豊かになって、ストレスにも強くなるとしたらどうでしょう。
ちょっと試したくなりませんか。
そこで今回は、読書がもつ5つの効果を中心に解説します。ここで、読書に興味を持っていただけるかと。そのあと、読書習慣を身に付けるための4つのポイントを具体的にレクチャーさせていただきます。
私のように、読書に何度も挫折してしまった経験のある方は、本記事で紹介されているポイントは大いに参考になるでしょう。
読書がイヤだった人が一転、読書中毒になる確率120%!?かもしれません!
そもそも「1か月に1冊も読まない日本人は46.1%」もいる!
2009年、文化庁が行った「平成二十年度国語に関する世論調査(調査対象総数3480人、有効回答数1954人)」を見ると、「1ヵ月に1冊も本を読まない」と答えた人が全体の46.1%との驚くべき数字。
この数字は、日本人の半数近くが本を読む習慣がないことを指します。
また、「月に1.2冊は読む」と答えた人が約36%、「月に3.4冊」が約11%という結果。
つまり、日本においては、月に3、4冊読めれば上位10%の読書家になれるというのが現状です。
読書しただけで人生が変わるということではありません。しかし、月に3、4冊の読書を実践するだけでも、残り約90%の人たちよりも、情報知識において優位になれることがわかります。
そして、その本を元に行動まで起こしたら?自己変革を行ったら?間違いなくあなたの人生は変わり始めるでしょう。
読書が持つ驚くべき5つの効果
読書の具体的な効果を見ていきましょう。
とはいっても、挙げようと思えば30個くらい浮かびそうなので、ここでは特に素晴らしい効果を5つに厳選してお伝えしていきます。
1.自分の価値観が広がる
読書を通じて、自分の価値観や世界観がグーンと広がり、新しい発見が生まれる体験をしたことはありませんか。文字と向き合うことで、頭の中がパカッと開放される瞬間があるはずです。
優れたビジネス書や小説に触れることで、今までの固定観念や偏った常識が崩れ去り、自分なりの考えが新たに芽生えてきます。この瞬間、自己変革が起こります。
そう、「今までの自分の考え方にはビミョーなところがあったかも」と、著書との対話のなかでおのずと気付けるようになるのです。そして、今後はよりよい選択を選べるようになります。
実際、量的な読書経験がある人ほど、物事を多角的かつ大局的に俯瞰できるようになるというデータもあります。質の良い情報を大量にインプットすることで視野が広がり、判断力が磨かれていくのです。
一方で、読書経験の乏しい人は「これは絶対にこうだ」「こうに決まっている」といった固執した意見を持ちがちです。しかも、これを「自分はブレない人」だと勘違いしていると手が付けられません。
狭い価値観は他人との摩擦を生むだけでなく、間違った常識を蓄積してしまうことにもなります。
読書こそが、心のスキマを埋め、視野を広げ、柔軟な思考を生み出す近道なのです。
2.人生がショートカットできる
人生を「週単位」になおすと、たった4000週間しかありません。
人一人が自力で得られる知識量など、たかが知れています。
でも読書することで、本来なら何十年もかけて得るであろう教養や知識をショートカットできるのです。そう、本を読むことで命の時間を節約できるんです。
偉人や成功者が書く本は、自らの半生をかけて獲得した教養や経験を、1冊の本という果実にギュギュっと凝縮してくれています。
だからそれらの本を読めば、知識だけでいうと人生数十年分の教訓が3日で手に入るのです。
例えば、孫子の兵法を読めば孫武なみの戦略家に慣れるかもしれない。スティーブ・ジョブズの創業物語を読めば、どういった理念、思考プロセスであそこまでの大企業を作ったのかわかる。乙武さんの人生記を読めば、障害者でも人生を諦めず、超一流になれる方法が分かる。
つまり、読書で得た知識や教養が、超能力のように人生をアップグレードしてくれるんです。
こんな「うまい話」があるのが読書です。
ぜひこの特典を活用して、残り少ない人生を全力疾走で駆け抜けましょう!
過去の私は怒りっぽい性格だったが、アンガーマネジメントの本を実践することで怒ることはめったになくなった。ビジネススキルも10年前とは考えられないくらいあがった。これは単に会社で労働し続けるだけでは絶対に得られないスキルだ。
3.お金持ちになる確率がグーーンと上がる
読書をすると、「お金持ちになる」確率が上がります。
成功者は一部、強運な方を除いてほとんどが読書家です。
日経新聞が2009年に調査した、本の購入金額と年収の推移が証明しています。
本の購入金額(1か月あたり)
年収800万円以上 | 年収400~800万円 | 年収400万円未満 |
---|---|---|
2,910円 | 2,577円 | 1,914円 |
このデータを見れば、年収と本の購入額は比例していることがわかります。
下記の、富裕層と年収300万以下の読書習慣の違いのデータを見れば、相関性がより鮮明に。
富裕層と年収300万以下の読書習慣の違い
読書に対するアンケート | 富裕層 | 年収300万以下 |
---|---|---|
1日30分以上ビジネス書などを読む | 88% | 2% |
読書家である | 86% | 26% |
移動時間にオーディオブックを聞く | 63% | 5% |
富裕層は小説よりもビジネス書を好む傾向があり、ビジネス書を読む量と年収には深い因果関係があることが、この表からわかります。
移動時間にもオーディオブックを聴くなどの読書時間の絶対量を増やすだけでも、年収アップにつながるというのも見逃せない点です。
4.小説を読めば想像力、創造力が豊かになる
小説や物語には、現実世界では体験できないような多彩な世界観や人生が描かれています。そうしたフィクションを通じて、読者は新しい景色や出来事を頭の中で模写できるのです。
例えば、ハリーポッターシリーズで描かれる魔法の世界に想いをはせてみるだけでも、世の中の可能性がより大きく広がる実感がわきます。もしここで魔法を使えたら?なんて想像するだけでもワクワクしてきます。推理小説やSFで体験する驚きと発見も、脳の思い込みから解放します。
創造力豊かな脳にインプットされる想像上の出来事が、結果としてクリエイティブなアイデア産出の土壌を育みます。読書こそが、想像力・創造力の筋トレなのです。
いろんな世界に浸りながら、頭の中を自由にフル回転させてみてください。
最初は字面を追うので精いっぱいでも、慣れれば「文字を眺めるだけ」で映像化できるようになる。昔読んでも見えてこなかった景色が細部まで鮮明に脳内で再現できたときは痛快だった。
5.本を読むことでストレスに強くなる
物語形式の本を読むと、まるで自分が主人公になったかのように感情移入ができます。そして、喜怒哀楽の大きいドラマチックな場面に出会うたび、読者の感性は研ぎ澄まされていくのです。
特に私はマンガを読むことでその心が養われたと思います。ナルト、スラムダンク、ハイキュー、シュタインズ・ゲート、宇宙兄弟、進撃の巨人、東京グール…etc
私はこれらから、主人公の苦難、それを乗り越える勇気ある行動、相手を思いやる気持ちを学んだといっても過言ではありません。
主人公が挫折しても、ことごとく乗り越えてくれる。そのたびに、読者も主人公と同じように心が強くなっていくのです。
勿論、あなたの心が打たれて臨場的な体験を受けられるものなら、伝記本でも小説でも構いません。このような作品を疑似体験することで、今後の人生の山あり谷ありが散歩道のように感じられます。
ほかにも、アンガーマネージメントに関する書籍やメンタルケアの参考書を読むことでも、ストレスへの対処力は確実に高められます。
ほかにも、「読書自体」にも、ストレス耐性を高めることは科学的にも実証されている。脳波やホルモン測定の結果から、読書中のリラックス効果は高いことが分かっているんだ。
読書習慣を身に付けるための4つのポイント
ネットの文章はどんどんと短くなっています。しかも、「中学生でも理解できる文章」を意識して執筆されている記事が多いので、読み手の”読書体力”が年々下がってきています。
下手すれば、3000~4000字の記事でも、「文章が長い!」とブラウザバックをタップするのがWebの世界では当たり前になってしまいました。
いっぽうで書籍の文字数は、文庫で1冊10~12万字、新書で1冊8~12万文字。良書のなかには20万文字超えの本もザラにあります。
そりゃあ、活字離れが顕著な若い方々が、要約サービスや動画コンテンツのほうに流れていくのも無理ありません。しかし、これまで申し上げたとおり、読書の効果は計り知れないことも事実です。
そこで、ここからは読書を習慣にするまでのポイントを5つ解説していきます。
1.初心者は易しい本から
単語を調べなければ読み進められないほど難解な専門書から読書ライフをスタートするのはハードルが高すぎます。はじめから全部飲み込もうとすると、読むこと自体をあきらめてしまう人も。
私も昔、「難しい本を読めた方がかっこいい」と思っていた小学生のときに、シートン動物記という本を読んでいましたけど、読書体力ゼロだった私はあえなく撃沈しましたー。
そこでおすすめなのが、まずは難易度の低い易しい本から読み始めること。ビジネス書ひとつとっても、図解たっぷりなやつもありますし、「マンガでわかるシリーズ」なんかも超読みやすいです。また時事ネタや話題性のある書籍も、文章量こそ多めですが、飽きずに読破できるでしょう。
そもそも、マンガや写真集といった視覚メインの本でもOKです。読書をクソマジメに受けとりすぎないでください。マンガにも深い学びがあることは前述したとおりですから。
面白さを実感できればそれでOK。楽しみながら読書生活がスタートできるはずです。
好奇心・興味が沸く本を選ぶ
自己啓発、ハウツー、マンガ、ビジネス、小説、エッセイ…。本のジャンルは実に多彩です。そのなかから、自分の関心や興味にぴったりハマるテーマの本を選ぶことをおすすめします。
結局、ヒトは自分が興味があることしか全力で没頭できません。しかも、読書習慣をこれから身に付ける始めの時期に興味のない本を読むなんて、、、自滅行為に等しいです。
私は月に10冊読むようになった今でも、「自分に必要な知識の本<自分が好奇心・興味が沸く本」を読むようにしています。なぜなら、その方が圧倒的に吸収できるし、何より、そのなかから必要な知識へと変換できるからです。
金持ちYouTuberのヒカルという人物も、ほとんどマンガであれだけの人格形成を行ってきたといいます。カリスマ性、対人スキルをマンガの主人公のように実行できるかどうかは、読み手次第です。
3.読書専用端末を買ってしまう
読書を本格的に始めるなら、読書専用の端末を買ってしまうのも手です。
とくに、私のように「形から入りたい人」にとってはまじでおすすめ。
その場合、Kindle一択です。
なぜなら、扱っている冊数が、楽天Koboなどの他の電子書籍コンテンツよりもダントツに多いからです。それに、超絶巨大企業なので潰れることはほぼないのも安心ポイント。
Kindleを購入すれば、以下のようなメリットを得られます。
- 暗所でも読める
- 本を買う手間がゼロ
- 本を見た目で管理できる
- 1度に大量の本を持ち歩ける
- 読了状況が可視化されモチベーションアップ
- スマホと違って読書しかできないから誘惑が少ない
なお、Kindleと一口にいってもラインナップが6種類あってどれを選んだらいいか迷うものです。もし、購入を迷っているなら、以下の記事を参考にしてみてください。
4.まずは例外なく本を「開く」習慣を身に付ける
じつは、もっとも読書を習慣づけるために効果的なのが「毎日、本を開く」習慣を身に付けることです。
ここでポイントなのが「開けばいい(読まなくてもいい)」ということ。つまり、「せっかく開いたから読んでみよう」でも「開いたからOK!おしまい!」でも、どちらでもいいのです。
これを、何が何でも3カ月続けてください。(習慣は3カ月で身につくとされています)
超簡単ですよね。
しかし、注意点としては「例外なく」行うことです。なので、仮にどこかに泊まりにいくといったときでも「とりあえず本を持っていき、とりあえず寝る前に開いて閉じる」という作業は欠かさず行ってください。
ちなみに3か月後からは自由にしてOKです。
でも、大丈夫。
ここまでこなせたあなたなら、読書をやめようとしても以下のような変化が起きます。
- 読書をやめようとする
- とにかく落ち着かない気分に
- 歯磨きしないと気持ち悪い感覚と同じだと気付く
- また、とりあえず本を開いてみる
- いつのまにか中身が気になって自然と読書していた
ほかにも、単純接触効果(接触する機会が増えると、対象物に親しみが増す効果)に似た効果も発揮されています。
ちなみに、この方法は本田直之氏の「レバレッジシンキング」に書かれている方法を参考にしました。
以下の記事でも習慣化の方法は解説していますのでご覧ください。
5.それでも読むのがキツイなら聴けばいい
ここまでのテクニックを使って「読書はやっぱり苦手」という方は一定数います。
でも、そこでげんなりする必要はありません。世の中は想像以上に便利です。
現代では、文字を追うことが困難な方でも、音声で本を聴けるサービスがあります。
それが、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」です。
視覚より聴覚から情報を取り入れる方が得意という人はとくにおすすめ。
月額1500円で10万冊以上の本が聴き放題なので、コスパ最強です。しかも、30日間無料のキャンペーンもやっているので始めるリスクはゼロときた。
読書が嫌いな人こそ、ぜひAudibleを試してみてください。きっと読書の魅力が開けてくるはずです。
Audibleについてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。
一度耳読した本を目で読むと、スルスルと読めるのも感動するぞ。
おわりに:読書は人生の羅針盤になる
最初から読書好きな方は、ほとんどいないと思います。
私もそうでした。私が読書を好きになったきっかけは、このままの自分じゃマズい!!と思ったときに読んだ「思考は現実化する」という本です。この本で自分の人生が一転しました。(今思えば、この本は分厚すぎるため、初心者向きではなかったw)
もっとひっくるめていうと、「変わりたいという衝動」が大きかったのかなあと。
現在、私は毎月10冊、さまざまなジャンルの本を読み漁るくらいの読書家になりました。
私の人生は、金銭面、特にメンタルにおいては段違いに豊かになりました。
まさに読書は人生の羅針盤なのです。
読書にハマるきっかけは千差万別。人それぞれです。あなたなりの「衝動」を見つけて下さい。