- 虫歯予防に効果的な方法を探している人
- 歯の健康に役立つサプリメントを知りたい人
- ドリルによる虫歯治療を避けたい人
虫歯になるとドリル治療が一般的。でもあの音はできれば聞きたくないですよね？
だから虫歯予防は大切。でも日々の歯のケアをどうしても完璧にできない…。
そんな人々の救世主となるのが「ビタミンD、K2、A」というヒーローたちの存在です。
本記事では、これらの栄養素がどのように口内を守るのかを紐解いていきます。
この記事を読めば、虫歯予防だけじゃない、歯の健康維持に役立つ秘訣が手に入ります。
さあ、あなたの歯を守る新しい旅に、一緒に出発しましょう！
バイオハッカー「sii」私は数年間、栄養療法を実践している。勿論、そのなかにビタミンD、K2、Aも含まれている。これらの栄養素を日常的に摂るようになってから、虫歯はおろか、口内炎や歯肉炎にもならなくなった。
この記事が生まれるきっかけは、「ウェストン・A・プライス博士の研究」から始まる
この記事の旅は、ウェストン・A・プライス博士の画期的な研究に遡ります。
アメリカの歯科界の巨匠であったプライス博士は、世界を巡り、さまざまな食文化を持つ人々の歯の健康を観察してきました。すると、以下の図のように、食習慣の違いによって歯の健康状態がまるで違うことを発見したのです。
食習慣がよかった人々（フィジー諸島共和国）
食習慣が悪かった人々（ベルギー領コンゴ）
そして、さまざまな国での調査の結果、原住民食には現代アメリカの典型的な食事と比べて、水溶性ビタミンが4倍以上、脂溶性ビタミンが10倍以上含まれていることに気付きました。
そこで仮説が生まれます。
健康な歯を保つには、脂溶性ビタミンこそが重要なのではないか。
プライス氏の提唱から70年もの歳月がたった後、その正体が「ビタミンK2」であることが判明しました。(Chris Masterjohn著 Wise Traditions 2007)
また、現代ではビタミンK2だけでなく、ビタミンAやD3といった脂溶性ビタミンも、歯の健康に欠かせない栄養素であることがわかっています。
これらのビタミンは、ただ菌数を減らすだけではなく、歯に必要なカルシウムを適切に供給し、さらには虫歯予防にも有効であることがわかっています。(後述)
このように、プライス氏の研究は、現代のサプリメントを通じて歯の健康を守る方法へと繋がっているのです。
プライス博士の研究について詳しくまとめられた内容は下記の記事で読むことができます。
バイオハッカー「sii」本記事では、各栄養素がどのように歯の健康を守ることに繋がるのか深掘りしていく。
ビタミンK2：カルシウムの運び屋
ビタミンK2は、多くの人が、血液の凝固に関連するビタミンとして認識しているかもしれません。
しかし、ビタミンK2の活躍の場は、それだけに留まりません。
実は、ビタミンK2には、私たちの歯を虫歯から守るという非常に重要な役割があるのです。では、この驚きの効果をもう少し詳しく探ってみましょう。
歯を丈夫にする
カルシウムは私たちの食事から摂取されますが、このカルシウムがどうやって歯に届くのかというと、ビタミンK2が大きな役割を担っています。
ビタミンK2は、カルシウムを血液から骨や歯に運ぶ「タクシー」のような役割を果たします。
このプロセスにより、歯はカルシウムを吸収し、より強く、より丈夫になります。
虫歯菌の「酸」から歯を守る
虫歯は、口の中のバクテリアが食べ物から糖を分解し、その過程で酸を生成することによって起こります。この酸が歯のエナメル質を徐々に溶かし、虫歯を引き起こします。
しかし、ビタミンK2がカルシウムを歯に届けることで、歯はこの酸による攻撃に対してより強い抵抗力を持つことができるのです。
つまり、ビタミンK2は、歯を虫歯菌から守る盾のような役割を果たしてくれるのです。
バイオハッカー「sii」ビタミンK2は、歯だけの効果にとどまらない。骨の健康をサポートすることで、全身の健康にも貢献する。
具体的には、高齢になると骨密度の低下が問題となるが、ビタミンK2はその予防にも役立つとされている。
ビタミンA：歯茎を守る万能ヒーロー
ビタミンAと聞くと、「目の健康」をサポートするビタミンだと思う方もいるでしょう。
でも実は、ビタミンAには歯茎を健康に保つことと、口腔内の免疫システムを強化すること、この2つの大きな任務を担っています。では、もっと具体的に見ていきましょう。
歯茎の細胞を正常に保つ
ビタミンAは、歯茎の健康を守る守護神のような存在です。歯茎は、歯を支え、保護する非常に重要な部分ですが、この歯茎を強く、健康に保つためにはビタミンAが必要不可欠です。
ビタミンAによって、歯茎の細胞が正常に機能し、傷ついた細胞の修復を助けることで、歯茎は健康で強い状態を維持できます。
これは、口腔内の感染予防や、歯を固定する基盤として不可欠です。
口腔内の免疫システムの強化
口の中は、無数のバクテリアが生息する複雑な環境。ここで健康を守るためには、強靭な免疫システムが不可欠です。
ビタミンAは、この免疫システムの要となる白血球の機能をサポートします。
白血球は、体内に侵入した異物やバクテリアと戦う私たちの体の兵士です。
ビタミンAによってこれらの兵士が強化されることで、口腔内でのバクテリアの増殖を効果的に抑え、虫歯や歯周病などの口腔疾患のリスクを減少させることができます。
ビタミンD3：ビタミンKの最強の相棒
日光を浴びると体内で生成されるビタミンD3。これが体内に十分にあると、食事から摂取したカルシウムがしっかり吸収されます。
このカルシウムが歯に届くことで、歯は硬く、丈夫に。まるで、ビタミンDが歯に対するサンシャインパワーをチャージしてくれるようなものです。
歯の外側を覆うエナメル質が強化されると、エナメル質形成不全が改善されます。
こちらも詳しく見ていきましょう。
ビタミンK2の補助
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助け、歯を強くしますが、その真価はビタミンK2と組み合わせた時に発揮されます。
なぜなら、ビタミンDにより吸収されたカルシウムを、ビタミンK2が歯や骨に適切に配分し、強化するからです。
このことから、ビタミンD3とK2は、歯の健康を守るための最強タッグと言えるでしょう。
エナメル質形成不全が改善され強い歯が育つ
エナメル質形成不全の問題にも、ビタミンDは大きな希望をもたらします。
エナメル質は、歯の色を白く見せたり、虫歯から歯を守る硬い保護層です。この保護層が十分に形成されないと、歯は虫歯になりやすく、ダメージを受けやすくなります。
歯が形成される初期段階でビタミンDがしっかり供給されることで、エナメル質が正しく形成され、強い歯が育ちます。
ビタミンDによるカルシウムの吸収と利用の促進は、健康な歯の発達を支え、将来の虫歯や歯周病のリスクを減少させるのです。
コラム：ビタミンDとビタミンK2の役割の違い
ここまでの解説を読んで、「ビタミンK2とビタミンDの効果って似てるけど具体的にどう違うの？」と思った方もいるでしょうから、簡潔に解説します。
ビタミンDは、あくまで「カルシウムの吸収を助ける」ことに重点を置いています。つまり、ビタミンDは、食事から摂取したカルシウムが腸から血液に吸収されるプロセスを効率化するのです。これにより、体内のカルシウムレベルが適切に維持され、骨や歯の健康に間接的に寄与します。
ビタミンDはカルシウムを「正しい場所に運ぶ」というよりは、カルシウムの吸収量を増やして体内で利用可能にするという点にフォーカスしています。
その後、カルシウムがどのように利用されるかは、体内の他の調節メカニズムや栄養素、特にビタミンK2の役割が重要になるというわけです。
ビタミンK2は、カルシウムが体内で利用される際に、それが骨や歯などの適切な場所に沈着するように誘導する役割を果たします。
これらを一言で説明するなら、ビタミンDはカルシウムの吸収率を増やす「集積所」として機能し、ビタミンK2は吸収されたカルシウムを歯や骨へ正しく運ぶ「運搬役」として働くというわけです。
「ビタミンK2・D3・A」の摂取方法はサプリがおすすめ
現代の食生活では、食事だけでは十分な栄養を摂取することが難しくなっています。
野菜や果物の栄養価が過去と比べて低下している現状では、私たちの体が必要とするビタミンやミネラルをすべて食品から得ることは、ほぼ不可能に近いです。
また、ビタミンDについては日光を浴びることで生成できますが、これもまた、デスクワーク中心の現代では毎日20～30分日光に当たることは難しいです。紫外線も気になりますしね。
サプリメントを利用すれば、ビタミンD3やビタミンK2といった、歯や骨を強化する栄養素をはじめ、体に必要な栄養を確実に補うことが可能です。
食事と合わせて適切にサプリメントを利用することで、栄養バランスを整え、より健康的な生活を送ることができるでしょう。
サプリマニアが選んだ最強「ビタミンK2・D3・A」サプリはこれだ！
それぞれの栄養素における、現時点での最強サプリは以下のとおり。
- ビタミンD3+K2：Solaray, 大豆不使用ビタミンD3＋K2（MK-7）、125mcg（5,000IU）120粒
⇒ビタミンD3とビタミンK2を別々に購入するより圧倒的に安く済むし、飲むのも1回で済むのでラク。
- ビタミンA：NOW Foods, ビタミンA、10,000IU、100粒
⇒NOW Foodsのコスパ最強ビタミンA
なお、「ビタミンD3+K2」が高すぎる！という方は、安さ重視で「NOW Foods, ビタミンD3＆K2（MK-4）、ベジカプセル120粒」でもいいかもしれません。
ただし、こちらは明確な弱点があります。それは、ビタミンD3が1000IU（前述サプリの5分の1量）しか入っていないことと、K2の種類が「MK-4」であることです。
とくに、MK-4はMK-7よりも吸収性が低く、血中滞留時間が短いため、活性が長時間持続しません。
また、MK-7は、MK-4よりも8〜12倍の栄養価に相当するものと考えられています。
このことから、経済的な理由をクリアしているなら、「Solaray, 大豆不使用ビタミンD3＋K2（MK-7）、125mcg5,000IU）120粒」を選ばれるほうが効果は高いでしょう。
おわりに：「ビタミンK2・D3・A」で歯のレベルを上げよう！
さて、虫歯治療のドリルから逃れる冒険の旅、楽しんでいただけましたか？
今回紹介したサプリメントを使えば、食事だけでは補えない栄養素を簡単に補給できるんです。 ビタミンたちが一丸となって、歯と骨を強くし、虫歯や歯周病のリスクを下げてくれるでしょう。
しかし忘れてはならないのは、サプリメントはあくまで「補助」だということ。結局のところ、バランスの良い食事、きちんとしたオーラルケア、定期的な歯科検診も欠かせません。
それでも、ビタミンK2、D3、Aのサプリメントは、歯の健康を守るための強力な味方です。特に、特に日照不足の冬や、外出が難しい時期には、ビタミンD3のサプリが大活躍！
虫歯のない未来へ、脂溶性ビタミンがあなたを導いてくれるはずです！
自分と大切な人の歯を守るために、今すぐ一歩を踏み出しませんか？
