- セックスには、体や脳、そしてパートナーや自分自身との関係にも良い影響を与える。
- 例えば、免疫力の強化、ストレスの軽減、気分の高揚、心臓の保護、親密度の向上など。
- セックスがもたらす効果を知ることによってパートナーとの関係を良好に保とう。
パートナーとセックスしない理由はいくらでも見つかります。
疲れた、時間がない、残業続き、生理中、そして「ただ、その気がしない」。これが多くの場合、問題になる要因です。
セックスレスは、付き合っている期間が長くなると特に目立ちます。
そんなあなただからこそ、セックスの優先順位を上げる時がきたのです。
なぜかというと、セックスは体も心も、さらには関係性にも良い影響を与えるからです。
具体的には、免疫力が上がる、ストレスが減る、気分が良くなる、心臓が健康になる、親密度が増すといった利点があります。
そこで今回は、世の中の悩めるカップルたちのセックスを推進するために、「セックスをすることの利点」を9つお伝えしていきたいと思います。
この記事を読むことで、セックスによってパートナーとの信頼関係を深めつつパフォーマンスを超高速化する方法を知ることができます。
セックスがもたらす12のメリット
セックスをすることでもたらされる効果は以下のとおり。すべて科学的に証明された信用できるデータです。
- ストレスを軽減する
- 免疫力を強化する(風邪予防)
- 男性の前立腺がんのリスクを低下させる
- ふたりの親密度が高まる
- 睡眠の質を改善する
- 脳をパワーアップし、記憶力を向上させる
- 心臓を保護する
- (偏頭痛などの)痛みを和らげる
- 気分を高める(幸福感を高める)
- 高いダイエット効果が期待できる
- 男性機能の向上が期待できる
- 若返る(アンチエイジング効果)
1つでも「おっ!」と思うものがあれば、パートナーとのセックスの頻度を増やすことを検討してみましょう。
1.ストレスを軽減する
セックスをすることでストレスを軽減するさまざまな恩恵を受けることができます。
セックスは科学的に「穏やかな運動の一種」とみなしており、体を鍛えることで体内のストレスホルモン、すなわちコルチゾールとアドレナリンを低下させます。また、運動は気分を高めるホルモンとして知られるエンドルフィンを体内に溢れさせます(※)。
ほかにも、セックスはストレスで弱った脳の一部を強化します。ラットを使ったある研究では、2週間毎日セックスすることで、ストレスに特に敏感な脳の領域である海馬に新しいニューロン(または脳細胞)が生まれました(※)。
さいごにセックスは血圧を下げてストレスを和らげます。(人は肉体的または精神的ストレスを受けると血圧の数値が高くなります(※)。ある研究では、2週間毎日性交した男女は、自慰行為や挿入せずにパートナーとふざけ合うだけの人に比べて、ストレスに関連する血圧が低くなりました(※)。
2.免疫力を強化する(風邪予防)
セックスは、あなたの免疫システムを強化することができます。2004年に112人の大学生を対象に行われた調査では、週に1、2回セックスをする人は、病気に対する体の最初の防御壁として機能する抗体である免疫グロブリンA(IgA)のレベルが高いことがわかりました。(※)
つまり、IgAが増えることで、風邪やインフルエンザ、コロナなどにもかかりにくくなるのです。この調査では、長期間セックスをしているパートナーほどIgAが増えることも判明しています。2人きりの濃厚接触がコロナ対策になるなんて素敵な話です!
ほかにも、キスが免疫力向上に役立つという内容が英紙The daily mailで発表されました。
キスによって唾液の交換と共に菌を交換します。10秒のキスで交換される細菌数はなんと8000万個!お互いの免疫細胞は、口内に侵入した大量の細菌に対抗するために抗体をつくり免疫力が向上するという原理です。
人それぞれ、処理が得意な細菌やウイルスが違います。「さまざまな抗体菌を互いに補い合う」というのも二人だからできることです。そう考えると、愛の神秘を感じざるを得ません。
3.男性の前立腺がんのリスクを低下させる
これは知っている方も多いでしょう。セックスでもオナニーでも、頻繁に射精することで、前立腺がん(皮膚がんに次いで男性に多いがん)の発症リスクが低下するという研究結果があります(※)。 これは、射精によって前立腺の筋肉が収縮を繰り返し、スムーズな血流が促されるためです。
約3万人の男性を対象に18年間にわたり行った長期研究によると、月に21回以上射精すると答えた人は、月に4~7回射精する男性に比べて前立腺がんのリスクが20%減少したことが分かりました(※)。
逆に、射精しない日が長く続くと、血流が滞ってしまうので、前立腺が炎症し、前立腺がんや前立腺肥大症の発症リスクが高まります。
勃起や射精自体に効果があるのでオナニーにも同等の効果はありますが、セックスのメリットを最大限受け取るためににもパートナーにあなたのビームサーベルをお見舞いしてあげてください。
4.ふたりの親密度が高まる
タッチやオーガズムは、あなたとあなたのパートナーとの結びつきを強める「愛のホルモン」と呼ばれているオキシトシンを放出します。
信頼関係のあるカップルを対象とした4つの研究では、セックスをすることで愛情(手をつなぐ、頬にキスする等)が増し、愛情が増すほどセックスの回数も増えたそうです(※)。セックスをすればするほど2人の仲はさらに深まり、他の8つの効果もどんどん高まります。
このことから、もっと仲良くなりたいカップルはもちろん、最近笑っていない、パートナーとケンカが多くなった、会話が減ったといった悩みの打開策としてもセックスは非常に効果的な手段です。
5.睡眠の質を改善する
睡眠の質の悪さに悩んでいるビジネスパーソンへ朗報です。
研究によると、寝る前にセックスをすると睡眠の質が向上し、快眠できる可能性が高まるということがわかっています。
実際に、セックスは鎮痛効果や気分の高揚、幸福感などをつかさどるオキシトシンやエンドルフィンを放出します。それと同時に、コルチゾール(別名「ストレスホルモン」)を低下させ、リラックスして眠りにつきやすくします(※)。最も分泌が促されるのは、セックスによってオーガズムに達したあとです。
6.脳をパワーアップし、記憶力を向上させる
セックスをすることで、年齢を重ねるごとに脳のパワーがアップします。50歳から89歳までの男女を対象とした研究では、少なくとも週に1回性行為をしている人は、言葉の流暢さと状況判断能力が強くなっていました(※)。
50歳以上の成人6,000人を対象とした別の研究では、定期的にセックスをしている人は、それほど性的に活発でない人よりも記憶の想起が良好であった。これは、研究の高齢者の参加者に特に当てはまりました(※)。
たとえ私たちが年を老いてもセックスの凄まじい効果は衰えることはありません。
7.心臓を保護する
セックス中に心臓発作を起こすなんて話は、昔よく都市伝説的な感じで耳にしましたよね。しかし実際のところ心停止に陥る可能性は非常に低いです。(※)(※)。
逆に、心臓を保護する効果を得られることがわかっています。実際、40~70歳の男性1,100人以上を対象とした縦断的研究では、週に2~3回セックスする人は、月に1回だけセックスする人に比べて、心血管疾患を発症する可能性が45%低くなっていました(※)。
その理由は、定期的な性行為によって頻繁な勃起を繰り返すことで、陰茎以外にも、全身の血流が促進されやすくなるからです。
補足:勃起は、陰茎内の海綿体に多くの血液が流れ込むことで起こる。その副産物として全身にも血が巡るのだ。
全身に血液がスムーズに流れるようになることで、血管の状態が良好に保たれ、心臓病などの心血管系疾患の予防につながると考えられています。
安静時の心拍数が70/分であるのに対し、セックスの最中には150/分にまであがると言われており、この数値は心臓発作に至るほどのものではなく、丁度いい負荷です。ただし、心臓に持病を持っている方がバイアグラなどを使用すると数値によらず心臓発作を起こす確率が少なからず上がりますので係りつけの医療機関やパートナーと相談は必須です。
8.(偏頭痛などの)痛みを和らげる
昔から頭痛は「セックスをしない言い訳」として使われてきました。しかし、”男性の片頭痛患者の中には、痛みを和らげるためにセックスを治療の道具として使っている”という事実があることをご存じでしょうか(※)。
実際、2013年に行われたドイツの研究では、セックスをすることで、片頭痛や群発性頭痛の部分的な緩和、さらには完全な緩和につながることを発見しました。片頭痛患者の半数以上が症状の改善を報告し、群発性頭痛の患者の90%以上が緩和を実感しています。
セックスには、脳の血流を圧迫する血管の緊張をほぐす効果があることからも信用に値する結果ですね。(※)また、セックスはオキシトシンを分泌し、痛みに対する耐性を高めることが研究で示されていることから、頭痛以外の痛みの緩和にも効果があることがわかります(※)。
頭がカチ割れそうになりながら腰を振っていたときの話だが、絶頂を迎えたころには嘘のように頭痛が消えていた!!
あのときね♡
9.気分を高める(幸福感を高める)
セックスをすると気分が良くなります。オーガズム(性行為中の絶頂)を感じるとき、あなたの体はエストロゲンやオキシトシンなどの幸福ホルモンを大量に放出し、幸福感でいっぱいになります。
ほかにも、オーガズムはドーパミンという快感物質を大量に分泌します。ドーパミンはヤバいクスリを服用したりロックンロールを聴いたりするときに放出されるのと同じ神経伝達物質です。(※)。
これは極端にいえばセックスによって合法的に非合法な快感を味わえるようになることを意味します。
10.高いダイエット効果が期待できる
1回のセックスで燃焼できるのはおよそ200キロカロリーです(※)。
つまり、1週間に1回(20分)セックスするだけで、年間で9600キロカロリー燃焼できることを意味します。(注:男女の合計消費カロリー)。この消費量は新しいダイエットプログラムとして採用できるレベルです。
というのも、この運動量は年間120kmのジョギングに相当します。
仮に、1週間に1回(20分)じゃなく、2回、3回と数を増やすと、240km、360kmとジョギング量が増えていくのです。(360kmだと、月で30kmもの距離をジョギングしていることになります!)
セックス回数 | カロリー消費量/年 | カロリー消費量/月 |
---|---|---|
週1回 | 9,600㎉ | 800㎉ |
週2回 | 19,200㎉ | 1,600㎉ |
週3回 | 28,800㎉ | 2,400㎉ |
週4回 | 38,400㎉ | 3,200㎉ |
週5回 | 48,000㎉ | 4,000㎉ |
週6回 | 57,600㎉ | 4,800㎉ |
週7回 | 67,200㎉ | 5,600㎉ |
もうこれは本格的なダイエットだわ。
あなたが女性の場合は、騎乗位など女性がメインで動く体位でセックスすることで、さらに消費カロリーが上がります!ダイエットのためにジョギングを頑張るのは鉄の意志がなければ続かないものです。
しかし、大好きな彼とのセックスなら楽しみながらカロリー消費ができちゃいます♡(男性もね!)
11.男性機能の向上が期待できる
定期的なセックスは、精子の質を改善します。(※)10日以上セックスをしていない状態が続くと、精子の質が低下してくるという調査結果もあることから、定期的なセックスは精子のメンテナンスという意味でも重要な行為になるわけです。(オナニーでも同じですが、パートナーがいる方は他のメリットも享受するためにセックスを選択しましょう!)
ほかにもテストステロンの増加という意味でもセックスは大切な役割があります。なぜなら、定期的に性行為をすることで、性的刺激に反応してテストステロンが多く分泌されるからです。
テストステロンが多く分泌されれば、それだけ男性機能の向上が期待できます。男性にとってテストステロンの効果は偉大です。(以下)
- 精子の質を上げる
- 筋肉を増やして男性らしい体つきを形成する
- 性欲や性衝動を引き起こし、勃起のスイッチを入れる
いつまでもかっこいい男性を目指している方こそ、定期的なセックスは必須です。
いい男だからセックスをするのではない。セックスをするからいい男になるのだ。
12.若返る(アンチエイジング効果)
「セックスをすると肌ツヤがよくなる」なんて聞いたことがありますよね。これは、セックスによって究極のアンチエイジングホルモンDHEAの血中濃度が高まるからだと言われています。その量はなんと通常時の5倍。
定期的にセックスをしている60代のカップルは、セックスレスカップルに比べて平均5~7歳も若く見えるという報告もあるのです(※)。
見た目の若さだけなじゃく寿命も延びるとされています。実際に、とある研究によると、DHEAが多い男性は寿命が長い傾向があるいうことが報告されています。(※)
DHEAの効果を列挙しておきます。(以下)
- 性欲を強める「テストステロン」を増強
- 髪や肌を美しく保つ「エストロゲン」を分泌
- 脂質異常症や動脈硬化、認知機能の低下(アルツハイマー病)などの予防
まとめると、定期的なセックスによってしっかりとDHEAを分泌させる習慣を持つことで、パートナーはいつまでも若々しくいられるということです。
セックスの回数が増えると、見た目の魅力だけでなく、色気がアップする。これは、相手を惹きつける化学物質「フェロモン」の放出が促進されるからだ。
人妻や既婚男のなかには、魅力が溢れんばかりの人がいるが、あれは定期的にセックスを行っているからなのかもしれんな。
おわりに:さあ、愛の果実を摘みにイキましょう。
本日紹介したセックスをすることによるメリットは以下のとおり。
- ストレスを軽減する
- 免疫力を強化する(風邪予防)
- 男性の前立腺がんのリスクを低下させる
- ふたりの親密度が高まる
- 睡眠の質を改善する
- 脳をパワーアップし、記憶力を向上させる
- 心臓を保護する
- (偏頭痛などの)痛みを和らげる
- 気分を高める(幸福感を高める)
- 高いダイエット効果が期待できる
- 男性機能の向上が期待できる
- 若返る(アンチエイジング効果)
論文をベースにセックスの効果を調べたときに、これほどのメリットを見つけたときは衝撃を受けました。
正直、私はセックスを甘く見ていました。パートナーとの生活に慣れてくると、セックスレス気味になったり、相手の存在に対する感謝を忘れがちになってしまうのは、残念ながら誰にでもあることです。
しかし、現在パートナーがいるあなたは、とても恵まれている。それを再確認できる記事になったのではないかと思います。本日紹介したメリットを私含め、カップル、夫婦の皆さんがモレなく得られるのです。
それだけでも人生にとって大きなアドバンテージを得ているといっても過言ではありません。
さあ、愛の果実を摘みにイキましょう。
あなたとパートナーがセックスによって神聖なるパワーを得て、もっともっと幸せになりますように。