ケンイチ集中力が欲しい
クリアな脳みそを手に入れたい
マインドフルネス瞑想に挑戦したい
この記事を読むと、上記の疑問や悩みを解決できます。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」を大切にする生き方のことです。
マインドフルネスは、医療や福祉の現場で取り入れられているだけでなく、Googleをはじめ、Facebook(現Meta)のCEOマーク・ザッカーバーグ氏、アップルの故スティーブ・ジョブズ氏など、世界の第一線で働く人たちも積極的に生活へ取り入れてきました。
詳しくは後述していきますが、マインドフルネス瞑想のやり方をざっくりと先に説明してしまうと以下のとおりです。
- リラックスすること
- たった一つのことに集中すること
- 集中が切れたことに気づくこと
まずは、マインドフルネスを続けることで得られる効果から見ていきましょう。効果が魅力的に見えたなら、そのままやり方まで覚えていってくださいね♪
マインドフルネス瞑想の効果


マインドフルネス瞑想は、非常に費用対効果の高い健康法です。
この瞑想法の効果は、世界中の研究機関で検証が積み重ねられています。たとえば睡眠の質については、18件のランダム化比較試験(参加者1654人)をまとめたメタ分析が行われており(出典)、不安症への効果については、第一選択薬エスシタロプラムと直接比較した無作為化比較試験まで存在します(出典)。
睡眠に関しては、中等度の睡眠障害を持つ高齢者(平均66.3歳)を対象にした無作為化比較試験も行われており、マインドフルネス瞑想が睡眠の質と日中の不調に対して検証されています(出典)。ほかにも、2型糖尿病患者の血糖コントロールを対象にしたメタ分析(出典)や、免疫系への影響を無作為化比較試験から総ざらいしたレビュー(出典)まであります。お金も道具も要らない健康法で、ここまで検証の数が積み上がっているものは他にありません。
安眠効果 / 緊張の緩和 / 不安の減少 / 血圧の低下 / 血糖値の低下 / 免疫力の改善 / うつ状態の緩和 / 集中力が高まる / 記憶力が高まる / 不安や悩みが減る / 気づく力が高まる / 血中コレステロールの低下 / EQ(心の知能指数)が高まる / ストレスが解消され、心が穏やかになる etc…
細かいメリットを挙げればまだまだありますが、ここでは実生活で「やってよかった!!」と強く実感しているものを5つに絞って解説します。
- 集中力が高まる
- 気づく力が高まる
- 不安や悩みが減る
- EQ(心の知能指数)が高まる
- ストレスが解消され、心が穏やかになる
一,「集中力が高まる」
まず第一のメリットは、集中力の向上です。
「今この瞬間に深く集中する」という能力が上がるので、必然的に、今までしていた仕事(勉強)量を、より短時間でこなすことができるようになります。
もちろん、高い集中力が必要とされるスポーツや、重要な決断が迫られるビジネスの場面においても、より高いパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
私自身、一番わかりやすく変化を感じたのがここです。以前は「さあ書くぞ」とPCを開いてから実際に手が動き出すまで、メールを見たりSNSを開いたりで20分ほど溶かしていました。瞑想を朝の習慣に組み込んでから、その助走がほとんど要らなくなりました。集中力そのものが増えたというより、「今やることに注意を置き直す」動作が速くなった感覚に近いです。おそらくあなたも2週間ほど続けたころ、仕事に取りかかるまでのモタつきが減っていることに気づくはずです。
二,気づく力(アウェアネス)が高まる
第二のメリットは、気づく力が高まることです。
日常生活における「気づく力」が高まると、今まで無意識に反応していたことを自覚できるようになります。
たとえば、なかなか来ない電車を待っているときに、自分が「焦り」を感じていると気づく。満員電車のような不快指数の高い状況で、「イライラ」や「ストレス」が湧いていることに、一歩引いた視点から気づく。そういった具合です。
イライラしていると認識できれば、そのイライラに対して手を打てます。気づけない感情には、対策のしようがありません。
これを心理学では「無意識」の「意識化」と言います。
自分が無意識に考えていること、感じていることに気づいて、意識に上げてやる。こうするだけでも、負の感情に巻き込まれにくくなるのです。
無意識に委ねていると、人はついイライラ、焦り、恐怖、不安といった感情に支配されてしまいます。マインドフルな状態であれば、それらの感情にいち早く気づいて自覚できるので、より冷静な対応や判断が取れるようになります。
三,不安や悩みが減る
第三のメリットは、不安や悩みが減ることです。
瞑想で「思考」を自分と切り離すトレーニングを続けることで、思考と自分との間にスキマが生まれ、自動的に湧いてくる負の思考や感情に巻き込まれにくくなります。
考えてもしょうがないことをあれこれ考えるのをやめられたり、イライラに気づいてあえて反応しないでいられたり……。
ネガティブ思考になっても、「それは自分の想像にすぎない」と捉えなおして気持ちを切り替えられます。
私は過去に軽度のうつを経験していて、当時は湧いてくるネガティブな思考と自分が完全にくっついていました。「自分はダメだ」という考えが浮かんだ瞬間、それが事実として確定してしまう感覚です。瞑想で身につくのは、そこに1ミリの隙間をつくる技術です。思考が消えるわけではありません。ただ、「今、そう考えたな」と気づけるようになる。この1ミリがあるかないかで、その後の1日がまるごと変わります。
四,EQ(心の知能指数)が高まる
第四のメリットは、EQが高まることです。
EQとは、「こころの知能指数」を指す言葉です。
心理学博士のダニエル・ゴールマンが、EQの能力を定義しているので載せておきます。
- 他人に共感でき、希望を維持できる能力
- 衝動をコントロールし、快楽を我慢できる能力
- 自分自身を動機づけ、挫折してもしぶとくがんばれる能力
- 自分の気分をうまく整え、感情の乱れに思考力を阻害されない能力
これらを要約すると、自分と相手の感情を理解しつつ、自分の感情を自由にコントロールできる能力ということになります。この能力は、いかなる対人関係でも優位に働きます。
五,ストレスが解消され、心が穏やかになる
そして第五のメリットは、ストレスが解消されて心が穏やかになることです。
瞑想を通じて、何もしない時間を持ち、考えていることや感じていることを客観的に観察していくことで、心と身体が深く休息します。結果として緊張やストレスが解放され、心が穏やかな状態になるのです。
瞑想を習慣にしている人で、怒りっぽい人を見たことがあるでしょうか。
ストレスや緊張という「怒りの燃料」が絶たれれば、怒る必要そのものが無くなる。そういう原理が働いているのだと考えています。
マインドフルネス瞑想のルール


ここまで読んだあなたは、きっと「瞑想やべー!!!」と思っているでしょう。
そんな方に朗報です。
これらの効果は誰でも手に入ります。
マインドフルネスは自由度の高い瞑想です。とはいえ、いきなり「ご自由に瞑想どうぞ」と言われても混乱してしまいます。そこでここからは、「初心者のためのマインドフルネス瞑想のルール」を説明していきます。
この基本をおさえておけば、あとはいくらでも応用が効きます。
- 今ここに集中すること
- 何もしないこと
- ジャッジしないこと
- 受け入れること
- 毎日やること
どれも大切なルールです。一つ一つ見ていきましょう。
ルール1.今ここに集中すること
普段、私たちは過去のことや未来のことを無意識に考えています。(1秒先はすべて未来です)
過去や未来に捉われていると、脳のメモリーがそれだけで埋まってしまい、注意が散漫になります。私たちの多くは、常に「いっぱいいっぱい」の状態なのです。
だからこそ瞑想で「今、ここ」に意識を戻し、「心が100%、今と向き合っている状態」を目指します。
「今ここ」に意識を戻すことは、脳のメモリーを解放してあげる作業なのです。
ルール2.何もしないこと
瞑想では、リラックスしようとしたり、呼吸を深めようとしたりすることをやめます。考えることもやめて、頭と身体のスイッチをOFFにします。
何を得ようとするでもなく、ただ「今ここにいる」というだけの状態になります。
まるで空気と同化した無我の状態です。
「今、ここ」にただ静かに存在していることが人生の目的であるかのように、「何もしないこと」に専念します。
ルール3.ジャッジしないこと
この瞑想では、感じたもの、気づいたことに対して、良い・悪いという評価や判断をしないようにします。
思考や言語というフィルターを通さずに、対象をダイレクトに感じることを目指します。
ルール4.受け入れること
ジャッジしないといっても、最初は雑念だらけになります。そして、その雑念に良い・悪いの判断をくだしてしまう。それが普通です。
しかし、そうなった場合も「ダメだダメだ」とならずに、「大丈夫」「居ていいよ」と、そう思ってしまったココロたちを許し、受け入れます。
こうすることで、罪悪感にとらわれることなく、再び瞑想に集中することが可能になります。
ルール5.毎日やること
瞑想の効果を高めるには毎日やることが非常に重要です。
それに加えて長い時間やることはさらに効果的ですが、いきなりどちらもとなると難しいです。
なので、まずは1分。
どれだけ短くてもいいので毎日やることを習慣づけてください。
毎日やることに慣れてきたら、瞑想時間を延ばすなどして、さらに効果を引き上げる工夫をしていきましょう。
長ければ長いほど心が鍛えられますが、一般的に良いとされているのは15分ほどと言われています。しかもこれは連続してやる必要はなく、起床時に10分、寝る前5分など、分けてやってもいいそうです。
続けるコツは、時間ではなく「場所と順番」を固定することです。私は起きてコーヒーを淹れる前、同じ椅子に座って行うと決めています。時間で管理しようとすると、忙しい日にまるごと飛びます。既にある習慣の直前か直後にくっつけてしまえば、やる・やらないを判断する余地がなくなります。
最初の3日は、おそらく何も感じません。「これに意味があるのか」と思うはずです。変化が出るのはそのあとです。私は1つの健康法を判断するのに最低3週間は続けると決めていますが、瞑想もまさにそのタイプです。
瞑想をするときの理想の姿勢


瞑想では、姿勢も重要です。
姿勢が整っていると、意識を一つのことに集中させやすくなります。
瞑想時の姿勢は以下の3つのポイントに気を付けます。
- 下半身を安定させる
- 体のよけいな緊張を緩める
- 最小限の力で背すじを伸ばす
この3つは本来ひとつながりの流れですが、ここではわかりやすさを優先し、あえて1つずつ分解して解説します。
1.下半身を安定させる
瞑想に理想的な身体の状態は「下半身に力が集まった状態(陽)で、上のほうはリラックスした状態(陰)」であることとされています。
もっと簡単にいうと、「骨盤を安定させましょう」ということです。
あぐらをかいて骨盤をまっすぐに立て、”本来の位置”に戻すことを意識します。
その姿勢を作ったら上半身を前後左右にゆっくり動かして重心を移動させて、余計な力が抜ける「心地よい」ポイントを探ります。
ベストポジションが見つかったら、そこに留まって瞑想を始めます。
骨盤を立てるには猫背を改善するのが効果的です。猫背を効率よく改善したい方は以下の記事をご覧ください。


2.身体のよけいな緊張を緩める
身体のよけいな緊張を緩めるのも瞑想を深めるにあたり重要な準備です。
とくに身体に力が入りやすいのは、以下の部位。
- 肩
- 眉間
- 喉の奥
- こめかみ
- 首の付け根
これらの部位に力が入っていることに気づいたら、その都度ゆるめていきます。
あらかじめ、首をまわしたり、肩の力を抜くストレッチをしたりしておくのも効果的です。
3.最小限の力で背すじを伸ばす
背すじは、気持ちよく伸びていて、よけいな力が入っていない状態が理想です。
とはいえ、背筋以外の部位だけを弛緩させるのは、初心者には意外とムズかしいものです。
そこでおすすめしたいのが、イメージの力を借りて正しい姿勢を取りやすくする方法です。イメージの仕方にはバリエーションがありますが、私が一番やりやすかったのは次のものでした。
頭の上からヒモが出ていて、それを誰かに引っぱり上げられて背骨がビヨーンと引き延ばされている感覚を持つこと。
今ではヒモを意識しただけで、背筋が自然とシャキンと伸びます。
他にも以下のようなイメージ方法があります。
身長計を押し上げるときの感覚で、頭頂まで最大限に引き伸ばす。
頭の上に大きな荷物を乗せていて、それを押しかえすように腰をすえ、背筋を伸ばす。
自分にしっくりくるイメージで試してみてください。
マインドフルネス瞑想の呼吸方法


マインドフルネス瞑想の呼吸法は、自分にとって快適であれば基本的に自由です。つまり、呼吸は浅くても深くても大丈夫だということです。
深くゆったりとした呼吸がよい、吐く息のほうを長くするのが理想だと言われることもありますが、それらは基本原則であって、絶対原則ではありません。
ただし、正しい姿勢をマスターしていき、身体が整っていくと、自然と深い呼吸になり吐く息のほうが長くなる人が多くなるのもまた事実だということは覚えておきましょう。
では「気持ちのいい呼吸」をどう判断するか。ここでは「息を限界まで吸う(吐く)と、すぐに息を吐き(吸い)たくなる」という、人間の絶対的作用を利用します。
イメージは、
- 息の終わりを「少し手伝う(do)」
- 息のはじまりを「身体に委ねる(be)」
これを一連の流れにすると…
- 吐く息の終わりは少し手伝い、(do)
- 吸う息のはじまりは身体に委ね、(be)
- 吸う息の終わりを少し手伝い、(do)
- 吐く息のはじまりは身体に委ねる。(be)
呼吸のブランコに乗って「ブラーン、ブラーン」とゆっくり前後するように、息の終わりを少し手伝って、手放して、また少し手伝って、手放していく。この繰り返しを意識します。
そして、ある程度呼吸が深まってきたと感じたら、呼吸をコントロールするのをやめ、ただ感じることに専念します。
うまくできると、「呼吸はとっても気持ちのいいものだ」ということが全身で実感できるようになってきます。
ずっと息が続いているような、一瞬、息が止まっているような「間」が生まれます。
その瞬間、呼吸も、時間も、心の働きまでもが止まっているかのような、「無風状態」。鼻先にティッシュを置いても動きがないくらい、とても穏やかに気が流れている状態です。
注意点としては、「その境地を目指そうとしてやるのはアウト」だという点です。「うまくやろう」とすると、意識しすぎて不自然な呼吸(作られた呼吸)になってしまいます。あくまでも自然な呼吸で結果的に上手くいっていたくらいの感覚が理想です。
呼吸がうまくできているかの見分け方
「自分の呼吸が正解なのかわからない」というのが、初心者が最初にぶつかる壁です。判断基準はシンプルで、吸い終わりと吐き終わりに力みがあるかどうかです。吸いきったところで胸や肩に踏ん張るような感じが残っていたら、それは作られた呼吸です。うまくいっているときは、吐き終わりが勝手に次の吸気へ滑り込んでいきます。息が「切り替わる」のではなく「移り変わる」感じです。判断に迷ったら、深さを追うのをやめて、鼻先を通る空気の温度だけに注意を戻してください。それで自然な呼吸に帰れます。
呼吸に集中する方法


さきほどは呼吸の仕方を解説していきました。
しかし、呼吸は生命にとって当たり前すぎる存在です。
あまりに当たり前すぎるがゆえに、呼吸へ意識を向け続ける作業は、慣れるまで退屈に感じられ、注意がすぐ他へそれてしまいます。
では、どうすれば呼吸に集中できるようになるのか。
これにもいくつか方法があるので紹介していきます。
- 命がかかっているように呼吸する
- 呼吸を数える
- 鼻から出入りしている息を観察する
1.命がかかっているように呼吸する
呼吸に集中する方法のひとつを、マインドフルネスセンター創設所長のジョン・カバット・ジン博士が示してくれています。
それが、「命がかかっているかのように呼吸する」ことです。
「次の一呼吸がこの人生で最後の呼吸であるかのように息を観察すれば、すべての注意を呼吸に向ける」ことができる、というわけです。
この“一呼吸目の感覚”がつかめれば、「ああ、これが呼吸に集中している状態なのね」と腑に落ち、そこから先はぐっとラクになります。
2.呼吸を数える
鼻から入る息と出る息を淡々と数えていきます。
このときのポイントはあえて呼吸を深くしようとしないことです。
あくまで「気持ちよく」自然な呼吸を淡々と数えていきます。
3.鼻から出入りしている息を観察する
呼吸の質、温かさや冷たさ、湿りや乾燥、全てをまるで鼻先の門番になったかのように観察します。
湧いてくる感覚のほうに集中していると、結果として自然に呼吸へ集中している状態になります。
瞑想中に浮かんでくる雑念の対処法


ここまで読んできた方や、実際に試したことがある方ならお分かりのとおり、人間の心は移ろいやすく、「今、ここ」に留まることが苦手です。
実際に人は、一日あたり、3万回~6万回も無意識に自分と会話しているのです。
だから、さっきまで呼吸に意識を向けていたはずなのに、「気づけば頭のなかのおしゃべりに夢中になっていた」ということが起こります。
どれだけマインドフルネス瞑想をやっている上級者でも雑念は浮かんできます。
マインドフルネス瞑想の基本である「今、ここ」も、注意を向けていたはずの「呼吸」も、あっさり忘れてしまいます。
しかし、正しい対処法さえ身につければ、
- 雑念が浮かぶ
- 対処する
というステップを踏めるので、雑念にとらわれることなく、すぐに瞑想へ復帰できます。
マインドフルネスが上手くなると、戻るまでの時間がどんどん短くなります。筋トレと同じです。ダンベルの重さに抵抗して筋肉を収縮させるたびに筋肉がつくように、注意がそれても、気づいて呼吸に意識を戻すたびに脳が鍛えられていきます。
この「それた→気づいた→戻った」の工程を何度も繰り返すことこそが、マインドフルネスの恩恵を最大限に受けとるための大きなポイントです。
対処法1:ラベリング
雑念の対処法一つ目が「ラベリング」です。
ラベリングとは、今経験している出来事に気付き、それを言語化し、自覚することをいいます。
やり方も簡単です。
「感じた感覚を声に出さず、心のなかで一度だけ唱える」という方法です(以下のような形)
- 眠くなったら、「眠気」
- 音が気になったら、「音」
- 足がしびれてきたら、「しびれ」
- 腰が痛くなってきたら、「痛み」
- 仕事のことを考えたら、「雑念」
- 食べ物のことを考えたら、「雑念」
- ほおがかゆくなったら、「かゆみ」
感じた感覚を心のなかで言葉で確認し、気づきを入れていきます。
このように、内側で起こっていることに気づきを入れていくと、たいていの思考や不快な身体感覚は自然と消えていきます。
「ラベリング」することで、それが対象化され、手放しやすくなり、また呼吸や身体の感覚に戻ることができるというわけです。
tips:ラベリングは感覚に集中するためにも使える
また、副次的な効果として妄想や雑念をとりのぞくためだけでなく、感覚に集中するためのテクニックとしても使えます。
- 息を吸うときに、「吸う」
- 息を吐くときに、「吐く」
このように「呼吸のラベリング」を行うことで、呼吸に注意を向けることも容易にできるというわけです。
tips:ラベリングは歩く瞑想でも使える
”歩きながら行う瞑想”でもラベリングが活躍します。
右足の裏の実感を感じたら「右」、左足の裏の実感を感じたら「左」と心に留めながら歩きます。
対処法2:思考が川に流れていくイメージをもつ
瞑想に慣れている人でも雑念は浮かびます。
しかも雑念は、無理に消そうとするほど膨らみます。
なので、湧いてくる思考に気付いたら自分の思考が川に流れていくイメージをもちましょう。
具体的に説明します。
あなたの思考を、「川に流れる木の葉」としましょう。
そして、あなたは、目の前の美しい川を眺めています。
すると、ふと、文字の書かれた「木の葉」がさ〜っと流れてきます。
その「木の葉」とは、「思考」のことです。
「こんなんじゃダメだ!」と思った。(さ~っ)
「今日の夕食は何にしよう」と思った。(さ~っ)
「また思考している。集中できていないな」と思った。(さ~っ)
色んな色やカタチの「(思考の)木の葉」がさ〜っと流れていくのをただ見送っていきます。
その出来事をどう受けとめたのか、どんな思考や感情が湧いたのかに気づく。そして、すぐに反応せず、マインドフルに淡々と観察していきます。
対処法3:ストップ!
思考で頭がいっぱいになっているときや、深い悩みや雑念がある場合、ラベリングなどの対処法でも消えないときがあります。
そのときに試してほしいのが、心の中で「ストップ!」と言って、頭の中を空っぽにすることです。
このとき、首から上がなくなるイメージを加えると、頭が空っぽになる感覚をつかみやすくなります。お坊さんの「喝ッ!!」と同じようなものですね。心の中で唱えたあとは、呼吸に意識を戻して集中しなおします。
たいていは一回で切り替わりますが、また強い雑念が浮き上がるようなら、再びストップを使って構いません。瞬時に無思考状態を作り出す荒業です。
それでも雑念が沸いてくるような不安定な心理状況であれば中止しましょう。
なお、瞑想中に強い動悸が起きる、過去のつらい記憶が繰り返しフラッシュバックする、といった反応が出る方もいます。心の状態が不安定なときや、精神科の治療を受けている方は、続ける前に主治医に相談してください。マインドフルネスは万人向けの技術ですが、タイミングまで万人向けというわけではありません。
Q.マインドフルネス瞑想Q&A


ここでは、マインドフルネス瞑想をしているときに出てきやすい疑問を、かんたんにまとめました。
- Q1.瞑想中にかゆみや痛みなどが出たら我慢すべき?
-
A1.瞑想中に起こる出来事は、すべてマインドフルに対処するほうが望ましいです。
なので、かゆみや痛み(足のしびれなど)がでた場合、まずはそれに気づき、客観的に見守ります。
最初は「かゆい!」「かきたい!!」と強く感じていた感覚も、反応せずに呼吸を続けながら観察していると、徐々に質が変わり、そのうちかゆくなくなってきたりします。
それでもなお「かゆい!」と強く感じて身体を動かしたくなったときも、すぐには反応せず、マインドフルネスを保ち続けます。
そして、自分のなかに「動きたい」という意図が生まれたのを感じてから、意識的に動き、かいたり足を崩したりして、その感覚の変化を観察します。動く感覚、かいたときの感覚、かいたあとの余韻。そのすべてに注意を向けていきます。
違和感や不快感が出てきても、それごとマインドフルネスのトレーニング材料としてとらえていく。この姿勢が大切です。
- Q2.やるタイミングはいつ?頻度は?
-
A2.瞑想をするタイミン決まっているものではありませんが、あえておすすめするとしたら、夜寝る前と寝起きの二回です。
寝起きは雑念が少ないので、マインドフルな状態にもっていきやすい。
夜寝る前は、瞑想してから眠ることで睡眠の質が高まるからです。ただし、仕事中が一番ストレスがたまるという方なら、昼休憩や仕事終わりにやるのが最適解になります。
結局のところ、自分のライフスタイルに無理なく収まる時間帯こそが、一番効果的なタイミングです。
- Q3.瞑想を深くするためにできる環境作りってある?
-
A3.はい、あります。
お坊さんが瞑想している光景を想像してみればわかると思いますが、質のいい瞑想をしたいなら、質のいい環境づくりも大切です。
- 静かな時間帯を選ぶ
- 部屋や身体を清潔にしておく
- ヨガや呼吸法で呼吸筋をゆるめてから行う
- 日ごろから姿勢に気を付けて正しい姿勢を当たり前にしておく
環境以外にも、瞑想をする目的や動機をしっかりと持っておくことは、意欲的な精神状態をつくり、実践を継続しやすくなります。
ただし最終的には、その目的や動機すらも手放したところに、真にマインドフルな状態が現れます。このことも、頭の片隅に置いておいてください。
応用編:日常生活でマインドフルネス瞑想を行う方法


「マインドフルネス」とは今この瞬間に意識を向けること。
日々の瞑想でマインドフルな感覚がつかめたら、今度はそれを日常生活にもどんどんとりいれていきましょう。
瞬間、瞬間に意識を向け、なにごとも心を込めて行えば、日常生活のすべての動きが瞑想になります。
集中の対象は、なんにでも応用できます。
たとえば、呼吸の感覚や、聞こえてくる音。歩くときの足の感覚に注意を向ければ立派なマインドフルネス。
また、五感で感じられるすべてを開放して感覚を感じることもまた、マインドフルネスです。
たった一杯のお茶を飲むことすら、それが人生の目的であるかのように集中する。料理をするときに視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の「五感」を意識しながら手を動かす。掃除もウォーキングも食事も、すべて同じです。
コツは、何かをするための手段として行わないこと。(=お腹が空いたからご飯を食べるというのはマインドフルネスではない)
つまり、「目の前のことをすることこそが〝人生の目的〟であるかのように集中して行う」ことで、「今、ここ」とつながることができるのです。(=ご飯そのものを五感を使って感じながら食べる)
おわりに:マインドフルネスは心の財産になる


現代では体の健康だけでなく心の健康も意識してメンテナンスすることが常識となりつつあります。その強力なメソッドの中心がマインドフルネスです。
マインドフルネスや瞑想と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、心や脳が疲れているなら、だまされたと思って始めてみてください。1日1分から積み上げたものは、あなたの人生をきっと今よりずっと豊かにしてくれます。
あなたのマインドフルな人生を願って―
免責事項:この記事は情報提供を目的としたもので、医学的なアドバイスではありません。記載内容は厚生労働省の評価を受けたものではなく、紹介している製品は病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。持病のある方、通院中・服薬中の方、新しい健康法を取り入れる前には、医師などの専門家にご相談ください。



