- リチウムサプリの科学的な効果を知りたい
- おすすめのリチウムサプリを知りたい
みなさん、リチウムといえば何を思い浮かべますか?
パっと思い浮かぶのは「リチウム電池」ですよね。
でも、今回紹介するのは「リチウムサプリ」です。
このサプリ、実は、海外では精神疾患の治療薬としても使われるほどの力を持つサプリです。
実際、リチウムサプリには、「気分の安定」「脳の解毒」「神経伝達物質の活性」など素晴らしい効果を持ちます。つまり、リチウムが認知機能をサポートしてくれるのです。
2018年の研究では、テキサス州のさまざまな郡を7年間にわたって調査したところ、公共水道水中のリチウムの含有量が多い郡では、アルツハイマー病、肥満、2型糖尿病を大幅に遅らせたり予防したりできることが示されています。
リチウムさえちゃんと摂取していれば、認知症になる心配はいらない…なんてことはないですが、ある程度リスクを下げられるかもしれません。
そこで今回は、リチウムの効果と上手な使い方を解説します。最新の研究をもとに、リチウムで脳を輝かせる方法をご紹介しましょう。賢く生きるコツがここにあります。
このサプリは健常者が毎日飲むようなものではない。私も1か月に数回しか使っていない。でも、必要なときには物凄い効果を発揮する。(効果が目に見えてわかる)
リチウムとは?
世界保健機関(WHO)は、リチウムを亜鉛、ヨウ素などと並んで栄養上不可欠な微量元素です[*]。
リチウムは必須微量ミネラルの一つで、体内にも7mgほど含まれています。
以下のような食事から1 日あたり0.65~3.1mgほどのリチウムを摂取することが可能です。
ナッツ、豆類、穀物、野菜、卵、牛乳、水道水
リチウムは、上記のような食品だけでも補うことができますが、生活習慣や精神状態によって、リチウムが足りない場合があります。では、どんな方にリチウムが足りない場合が多いのか見ていきましょう。
リチウムが足りていない人の特徴
リチウムは以下のような方に足りていない可能性が高いと言われています。
- 発達の遅れがある子供
- 注意力に欠ける
- 神経が過敏
- 集中力が続かない
- 睡眠が不足しがち
- 血糖値のコントロールが苦手
上記は、リチウムが体内に少ないと起こりやすい症状です。
リチウムの3つの効果
リチウムにはおもに以下の3つの効果があることがわかっています。
- 気分の安定(不安感を減らす)
- 自殺率を下げるかもしれない
- 認知機能を高める
②については①との関連性が高いのですが、研究がなされているので別々のものとして紹介させていただきました。
気分の安定(不安感を減らす)
リチウムは気分に関連する”神経伝達物質のバランスを整える効果”があると考えられています。
そのことから、リチウムは、不安、双極性障害、さらには注意欠陥障害(ADHD)に関連する躁状態を落ち着かせることが研究で示されています。
その理由は大きく分けて2つ。
1つめは、過剰になりがちなグルタミン酸を正常範囲に抑えることで、気分の起伏を抑制すること。
2つめは、低用量のリチウムは、動物のセロトニン (幸せホルモン) の受容体(5-HT)を増加させること[*]。 この効果は、脳内で抗うつ作用を引き起こすことを示唆しています。
気分の変動が1日のなかで大きく不安定な人や、怒りっぽく攻撃的な行動が目立つADHD等の人に適している可能性が高いです。
自殺率を下げるかもしれない
「1.気分の安定(不安感を減らす)」の繋がりにもなりますが、リチウムには自殺を下げるかもしれないという論文がいくつか出ています。(ここでは2つ紹介します)
1990年、研究者らはテキサス州27郡の飲料水中のさまざまなリチウム含有率を調査しました[*]。
その結果、リチウムの量が最も少ない郡では自殺率が著しく高いことを発見しました。逆に、リチウム濃度が最も高かった郡では、自殺者数が40%ほど少なかった。
そののち、2013年に日本でも同様の研究が行われました。
自殺死亡率がトップクラスで高い青森県(2010年時点)の、水道水中のリチウム濃度を調べました。その結果、女性の自殺率とリチウム濃度の低さに負の相関関係があることが判明しました。このことから、リチウムが女性の自殺リスクを保護する効果がある可能性があることが示唆されました。
ちなみに男性には、自殺率との相関関係が見られませんでした。
その理由は「男性は女性に比べて社会との関係が多い」からではないかと考察されています。(確かに、専業主婦だと「1日中、誰とも合わない日」とか多そうです。)
このような例から、一部の研究者は、自殺を減らす方法の1つとして、「水道水にリチウムを添加すべきだ」と提案する人もいるほどです。(海外の有料記事[*]に記載されています)
認知機能を高める
リチウムには、脳の自然な解毒プロセスをサポートすることで、アルツハイマー病の原因となるアミロイドベータの蓄積を抑える可能性も指摘されています[*]。
そのことから、アルツハイマー病等の”認知機能低下のリスクを下げる可能性がある”ことが複数の研究で示唆されています。
2015年の研究では、リチウム治療が軽度認知障害およびアルツハイマー病の人々の認知能力に有益な効果をもたらす可能性があると結論付けています[*]。
ほかにも、イギリスで行われた研究では、低用量のリチウム摂取で、軽度認知障害の高齢者の認知能力が1年後に改善したという結果が出ています。
いずれも、リチウムが前向きな気分を促進し、高齢者の認知機能をサポートする可能性があることを示唆しています。認知機能の低下が気になる人は、リチウムを試してみる価値があるでしょう。
リチウムの副作用
オロチン酸リチウムは、安全かつ安価とされています。
しかし、必要以上に摂ると以下のような症状が現れる可能性があります。
- 吐き気
- 下痢
- めまい
- 筋力低下
- 疲労感
- 放心状態
しかし、このような副作用は、使用を控えることで改善するようです。
また、慢性的に使用をすることで以下のような副作用も起こる可能性があります。
- 頻尿
- 口渇
- 細かい震え
- にきび、乾癬、発疹などの皮膚疾患
また、頻尿や口喝による過剰な水分補給によって、体重の増加やむくみも発生する場合もあります。
そういった意味では、ビタミンやミネラルサプリよりも扱いが難しく感じたと思う。でも、あくまで摂取目安と頻度さえ守っていれば基本的には問題ないだろう。
リチウムサプリの摂取目安量は1日5mg
海外だと、通常、オロチン酸リチウムサプリ「5mg/日」を、1~2週間服用します。その後、対象の症状が改善を示すまで、1~2週間ごとに用量を増量し、1 日あたり最大約20mgの用量まで増量するのが一般的だそうです。(本日紹介するサプリメーカーは1日5mgの摂取を目安としている場合が多いです)
ちなみに、精神疾患治療薬として処方される炭酸リチウムやクエン酸リチウムの含有量は300~400mgです。こう考えると、リチウムサプリの摂取量が1日5~20mgだと相対的に少なく感じますよね。
なぜこれだけ少ないかというと、サプリのリチウムは「オロチン酸リチウム」といって、少量でも生理活性しやすい状態(吸収されやすい形)になっているからです。(おまけに、炭酸リチウムよりもい毒性が低いなんて情報もあります[*]。)
個人的には安全を考慮して、1日あたり最大10mgとしておくほうが無難だと考える。ちなみに私は「感情が高ぶっていて眠れなさそうなとき」に、5mgを上限に摂取するようにしている。
リチウムサプリを摂取する際の注意点
リチウムサプリを摂取する際の注意点は以下のとおり。
- 1日5mgを目安に開始し、個人に合った量を探る
- 副作用がある場合は減量・又は中止する
- 長期間使用しないようにする
- 腎臓病などのある人は避ける
- 妊娠中・授乳中は避ける
- NSAID系(鎮痛剤)の薬と併用しない
上記を守れば、安全にリチウムサプリを使用できるでしょう。
個人的には、5mgを上限に「隔日、必要と感じたときに摂取する」のがおすすめです。
アイハーブで購入できるおすすめリチウムサプリ3選
私が使用しているのは、KALの「オロチン酸リチウム, 5 mg, ベジカプセル60粒」です。
同じ成分だと、Swansonの「オロチン酸リチウム、5mg、ベジカプセル60粒」もあります。でも若干高いので、特にこだわりがなければKALを選ぶといいでしょう。
もし、リチウムサプリはちょっとコワイ、でも興味はあるという方は、Life Extensionの「リチウム、1,000mcg、ベジカプセル100粒」から試されるといいと思います。
私はゲームをしすぎて興奮して目がギンギンになって寝れない!というときに使用することが多い。だから、1か月に数粒の使用に控えている。使い方は人それぞれだな。
おわりに:リチウムで感情の起伏を改善しよう
いかがでしたでしょうか。
この記事では、海外の情報を中心にリチウムサプリについて解説させていただきました。
リチウムサプリの効果に驚かされた方が多かったのではないでしょうか。
リチウムを上手に取り入れることで、感情のコントロールが向上し、脳の認知機能もサポートできるかもしれません。そして、リチウムを飲むことで周囲から「落ち着いてて賢そう」と思われる可能性が上がるなんてことも?(効果には個人差があります)。
私と同じ使い方をするなら、寝れないときのお供にしてみましょう。
あなたもリチウムで賢者のような毎日を目指してみては?