- 健康的な食事に興味がある人
- 食物アレルギーに悩んでいる人
- トップアスリートの食習慣を知りたい人
テニス界の絶対的な王者、ノバク・ジョコビッチ選手。17回ものグランドスラム優勝を誇る彼ですが、実は長い間、”謎のスランプ”に悩まされていたのをご存知ですか?
しかし、ある食事法との出会いが、彼の人生を一変させます。 その食事法を取り入れたことで、ジョコビッチ選手は劇的な変貌を遂げ、現在の無敵のテニスプレーヤーへと進化を遂げたのです。
その秘密が「グルテンフリー・乳製品フリー、精製糖フリー」です。
あなたもこの食事法を取り入れることで、ジョコビッチ選手のように、エネルギーレベルの向上、より良い睡眠、集中力の増加など、健康とパフォーマンスの劇的な改善を実感できるかもしれません。
この記事では、ジョコビッチ選手を変えた食事法の詳細と、それが私たち一般人の生活にもたらす驚くべき効果について、深く掘り下げていきます。
ジョコビッチ選手の変貌の秘密を一緒に探っていきましょう!

私も家ではグルテンを徹底的に抜いてパフォーマンスの維持に努めている。とはいえ、ラーメンとかピザは好きすぎるから外食では無礼講だ。
本記事の参考図書


ジョコビッチ選手を悩ませた「呪い」とは?


想像してみてください。あなたが世界中から注目される若きテニスプレイヤーで、ウィンブルドン優勝という幼い頃からの夢を叶えようとしています。
しかし、ジョコビッチ選手は、大切な試合の最中に突如として力を奪われるような体験に悩まされていました。これはまるで呪いのような状態で、体が重くなり、動きが鈍くなってしまうのです。このようなことが頻繁に起こるので試合をリタイアすることもあったそうな。
彼にとって、このような状況は日常茶飯事でした。医師やコーチは彼の症状をアレルギー、喘息、あるいは単なる体調不良と診断しましたが、根本的な解決には至りませんでした。
食事の改善で人生が変わる
ジョコビッチ選手の人生を一変させたのは、セルビア出身の栄養学者、イゴール・セトジェヴィッチ博士からの驚くべき診断でした。
博士は、ジョコビッチ選手の呼吸困難が消化システムの不均衡と腸内での毒素発生が原因だと見抜いたそうです。これは、一般的な医療では考えられない斬新なアプローチでした。
つまり、彼の人生を激変させたのは、冒頭でも触れたとおり「グルテンフリー・乳製品フリー、精製糖フリー」だったのです。
グルテンフリー、乳糖フリー・精製糖フリーから得られた具体的な恩恵
セトジェヴィッチ博士の出会いをきっかけに、ジョコビッチ選手はグルテン(小麦等)、ラクトース(乳製品)、トマトに不耐症があることが判明します。
この発見により、彼は食生活を一新。野菜、豆類、白身肉、魚、果物、ナッツ類、種実類、ひよこ豆、レンズ豆、ヘルシーなオイルなどを中心とした食生活に舵を切りました。
とくに、最も影響が大きかったのはグルテンフリー食だったそうです。
この食事療法により、ジョコビッチ選手は、慢性的な腰痛が解消され、体力が増し、プレーに集中できるように。
さらに、体重は5キロ減少し、思考がクリアになります。この変化は、彼がグランドスラム大会を3つ制し、世界ランキング1位を獲得するほどの絶対王者へと変貌を遂げるきっかけとなりました。
これらの変化は14日間のグルテンフリー食を実践するだけでも徐々に実感できるといいます。



ちなみにジョコビッチ選手の実家はピザ屋で、本人もピザが大好きだったそうだ。この事実を知ったときは、ジョコビッチ選手のみならず、ご両親もさぞショックを受けたことだろう。
ジョコビッチ流食事術のやり方はとってもシンプル


ジョコビッチ流食事術の核となるのは、「グルテンフリー」です。
そのつぎに重要なのが、乳製品フリー、精製糖フリーの2つです。
これらは不耐症になりやすい食品のトップオブトップであり、私たちも例外ではありません。
具体的なやり方はとってもシンプルです。
まず2週間、食事からパン、パスタ、ピザなどのグルテンを含む食品を一切排除すること。
この期間は、体がグルテン無しの状態に適応し、変化を感じ取るのに十分な時間です。グルテンフリーの代替品が多数市販されているので、それらを利用します。(具体的なメニューは後述)
その後、さらに2週間にわたり、精製糖と乳製品を排除します。
彼はこの食事法により、アレルギー反応の軽減、体内の炎症の低下、エネルギーレベルの向上、集中力の増加など、多くのメリットを実感しています。
ちなみに、グルテンフリーをやめてしばらくしてから、一度試しにグルテンを食べてみたところ、疲労感と二日酔いのような症状を経験したそうです。
それ以来、彼はグルテンフリーの食事に完全にシフトしています。



私もグルテンや乳製品(ラクトース)を摂ると胃腸の調子がすこぶる悪くなる。
ジョコビッチ食事術をする際の具体的な食品代用例


- グルテンフリー
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パンやパスタ、ラーメンやうどんなどの小麦食材は、グルテンを含んだ代表的な食材です。 その他にも、お好み焼きやたこ焼きなどの粉もの、ケーキやクッキーなどのスイーツ類にもグルテンが含まれているケースが多くなっています。
これらを徹底的に避け、基本的に全粒粉の穀物(全粒大麦、玄米や古代米、ソバ(カーシャ)、キビ、えん麦、ポップコーン、キヌア、全粒ライ麦、ライ小麦、全粒小麦(小麦粒))を中心に摂取します。
- 乳製品フリー
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牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品を摂取しないようにします。
代わりにアーモンドミルク、豆乳、ココナッツヨーグルトなどの植物由来の食品を使用しましょう。
- 精製糖フリー
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白砂糖や加工されたスイーツを避けます。ジョコビッチ選手のやり方に従うなら、白米もアウトです。
基本的に、前述した全粒粉の穀物ならOK。加えて、果物、はちみつ、メープルシロップを糖質源として適度に利用します。
これらをすべてクリアするなら、必然的にベジタリアン食に近くなります。野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツなどをメインに据えて、タンパク質は魚やソイプロテインで摂るといった具合です。



ここまでストイックにできない方は「グルテンフリー食」以外は自由にして始めてみるのもいいだろう。最初から100点を目指そうとしないことが継続の秘訣だ。
ジョコビッチ選手の実際の食事メニュー


ジョコビッチ選手の食事メニューは、一般人からするとかなりストイックに感じられるかもしれません。プロの第一線で活躍するアスリートですから当然っちゃ当然ですね。
彼は「朝食・昼食・夕食」を以下のような「目的」を持たせて摂るようにしています。
- 朝食:枯渇したエネルギーをチャージするエンジン
- 昼食:アグレッシブに動くための栄養バランス
- 夕食:心身の回復を促す質の高い食事
- スナック&サプリメント:エネルギー維持
私たちが完全再現するのは非現実的かもしれませんが、こういった「目的」を持って食事をするのは大きなヒントになりそうです。
朝食:枯渇したエネルギーをチャージするエンジン
彼は、毎朝起きて、コップ一杯の水を飲み、ヨガや太極拳と混ぜてストレッチを20分間行います。
そして、ほぼ毎日、同じ朝食を食べるようです。
朝食例:蜂蜜大さじ2杯を加えたミューズリー(有機グルテンフリーのロールドオーツ、クランベリー、レーズン、カボチャまたはヒマワリの種、アーモンドを含む)にアーモンドミルクを混ぜて食す。
午前中にエネルギーが足りない場合は、アーモンドバターとはちみつを添えたグルテンフリーのトーストや、アボカドとツナが入ったグルテンフリーのトーストを食べるそうです。
昼食:アグレッシブに動くための栄養バランス
ジョコビッチ選手は、日々のトレーニングに使用するエネルギーを補給するため、昼食には炭水化物がたっぷり入ったものを組み合わせて食べています。
昼食例①: ミックスグリーンサラダ、グルテンフリーのパスタプリマベーラ(ライスパスタ、夏カボチャ、ズッキーニ、アスパラガス、ドライトマト、オプションのビーガンチーズを含む)
昼食例②: ミックスグリーンサラダ、スパイシーそばサラダ(グルテンフリーそば、赤ピーマン、ルッコラ、カシューナッツ、バジルの葉、スパイシービネグレットを含む)
昼食例③:ミックスグリーンサラダ、パワーペスト添えグルテンフリーパスタ(ライスパスタ、クルミ、バジルの葉を含む)
パスタの味付けはシンプルで、オリーブオイルを少し垂らし、好みに応じて塩をひとつまみ加えたものだそうです。
夕食:心身の回復を促す質の高い食事
ジョコビッチ選手の夕食は、一日の練習や試合の後の回復を促すために重要です。
夕食例①: ケールシーザーサラダ(ケール、フェンネル、キヌア、松の実)とドレッシング(アンチョビまたはイワシを含む)。ミネストローネ;サーモンの切り身(皮付き)ローストトマトとマリネ添え
夕食例①:アボカドと自家製ドレッシングの新鮮なミックスグリーンサラダ。にんじんと生姜のスープ。丸ごとレモンローストチキン
夕食例①: ツナのニースワーズサラダ(インゲン、カネリーニ豆、ルッコラ、ツナ、赤ピーマン、トマト、ひよこ豆の缶詰)、トマトスープ、ローストトマト
これらの食事は、体の回復を助け、次の日の活動に備えるために必要な、健康的な油、野菜、タンパク質をバランス良く含んでいます。
スナック&サプリメント:エネルギー維持の秘訣
ジョコビッチ選手は、一日を通してエネルギーを維持するために、スナックやサプリメントも利用しています。
彼は、アップルとカシューバター、メロン、グルテンフリーのトーストにアーモンドバターとハチミツを添えたものなどをスナックとして摂取します。
これらのスナックは、エネルギーレベルを維持し、次の食事までの空腹を満たすのに役立っています。
また、彼はサプリメントも利用しており、栄養バランスを最適化し、パフォーマンスを維持しています。
ジョコビッチ流食事術の4つの黄金ルール


さいごに、ジョコビッチ選手が食事をする際の黄金ルールを本記事の締めくくりとします。
ジョコビッチ選手の驚異的なパフォーマンスの背後には、彼の徹底した食事に対するルールがあります。このルールは、私たち一般人でも実践しやすい内容です。
この黄金ルールを読んでちょっと意識を変えるだけでも、よりよい食事ができるようになるでしょう。
1. 食事のペースを落とす
ジョコビッチ選手は、消化を促進し体力を温存するために、食事をゆっくりと摂ることを推奨しています。
例えば、彼は食事中に20回以上を目安に食べ物を噛むことで、消化を助け、試合で必要とされるエネルギーを確保するなど。
また、飲み物に関しては、氷を避け常温の水を選ぶことで、体が消化活動に必要な温度調節に使うエネルギーを削減しています。
2. 炭水化物とタンパク質のタイミング
日中、特に活動的な時間帯には、体が素早くエネルギーに変えられる炭水化物(グルテンフリー)を重点的に摂取します。
ジョコビッチ選手の例だと、キヌアやグルテンフリーパスタといった全粒穀物、私たちだと、サツマイモやオートミール、玄米といった食品がいいですね。
また夕食では、体の修復と回復を助けるために、鶏胸肉や豆腐、レンズ豆といった高タンパク質食品を中心に置きます。
3. 食事と感情の関連性
ジョコビッチ選手は、食事を取る際の心の状態が、摂取した食物のエネルギーに直接影響すると信じています。
これすなわち、恐怖とか心配とか怒りといった暗い感情を抱えながら食事をすると、そこから得られるエネルギーも減少するということです。
実際、彼は食事をする前に一息ついて感謝の気持ちを持ち、ポジティブな思考で食べることを心がけています。
この実践により、食べ物から最大限のエネルギーを引き出し、心身の健康を支えています。
4. 食品の質にこだわる
ジョコビッチ選手は、食べ物の量より質を重視します。
具体的には、オーガニックで非加工の食品を選び、化学添加物や保存料を避けること。
例えば、市場で直接農家から購入した新鮮な野菜や果物、無添加のナッツや種を日常的に摂取し、缶詰や加工された食品は避けています。
新鮮なトマトと、トマトから精製されて保存料が入ったソースには明らかな違いがあり、こういった食品から得られるエネルギーはより消化プロセスもスムーズになるということです。
おわりに:グルテンフリーから始める食事革命


グルテンは私たちにとって超がつくほど身近な存在です。そしてめちゃくちゃ美味しい。代表的な依存食です。でも、この記事を機にグルテンフリーをまずは2週間だけ試してみてください。
2週間あれば、あなたの精神を高め、エネルギーに溢れる日が増えるのを実感できるはずです。
もし興味があれば、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」を読んでみるのもいいでしょう。本記事では紹介しきれなかった、彼の健康法の数々が詰まっています。


彼の食生活、トレーニング、そして成功への道のりを知ることで、あなた自身の健康と幸福への一歩を踏み出せるはずです。